近年、SNS採用が注目されている中、今後大きなブームが来ると言われている「LinkedIn」。
日本ではまだ知名度が浅いものの、世界の利用者数は9億人を超えており、すでに多くの国で利用されている媒体です。ビジネスに特化したSNSとして、これから日本でも大きな注目を浴びると予想されています。
本記事では、LinkedInのメリットや、成功事例などを紹介します。
\採用課題は「即戦力RPO」にご相談ください/
独自に収集した20万件以上のデータを元に
320社以上の採用を支援
採用戦略設計・採用媒体のアルゴリズムハック・スカウト業務・人材紹介会社の統括・採用広報など、貴社のニーズに合わせてあらゆるソリューションを全て高品質で提供します。
採用課題は
\「即戦力RPO」にご相談ください/
独自に収集した20万件以上のデータを元に
320社以上の採用を支援
採用戦略設計・採用媒体のアルゴリズムハック・スカウト業務・人材紹介会社の統括・採用広報など、貴社のニーズに合わせてあらゆるソリューションを全て高品質で提供します。
日本とアメリカの採用市場の違い
まず、アメリカと日本の採用市場の違いから見ていきましょう。
採用単価
採用単価とは一名採用するのにかかるコストのことを指します。そのコストが日本とアメリカの採用市場で最も異なる部分であり、約2倍以上もの差があります。
日本の平均採用単価・・・103万
アメリカの平均採用単価・・・45万
このような単価の差が生まれる最も大きな原因は、労働人口の母数です。日本は少子高齢化の影響で労働人口が年々減少している傾向にあり、競争倍率が高い優秀な人材を獲得するためには、多額のコストがかかってしまうのです。
2019年には、世界の少子高齢化ランキング第一位に選ばれ、2023年は世界の出生率ランキングがワースト13位と、深刻な少子高齢化に見舞われています。
潜在層の割合
日本とアメリカでは、転職についての考え方が根本的に違います。
日本では転職歴があると「マイナスな印象」と見られがちであり、一度入った企業に長く残る傾向が強いです。そのため、転職したくてもなかなか踏み出せない、転職潜在層が多い傾向にあります。一方、アメリカではスキルアップを目指して転職することが多いので、仕事ができる人ほど転職歴が多い傾向にあります。
アメリカ・・・4.6年
日本・・・12.1年
しかし、日本でも終身雇用制度の崩壊から、直近10年の転職者の数は年間で351万人と過去最多の記録を更新し、転職に対しての考えが変わりつつあります。
このような転職に対する文化の違いから、日本は顕在層だけでなく、潜在層にもアプローチする必要性が出てきています。
採用手法
最近の採用手法は、従来の人材紹介や求人広告に加えて、リファラルやSNS採用などのトレンド手法が注目を浴びています。具体的には、YOUTRUSTやX(Twitter)採用など、潜在層を中心とした採用手法が人気です。
アメリカでは「LinkedIn」の利用率が最も高く、採用単価を抑えながら優秀な人材を獲得できるということから、高い人気を得ています。
「LinkedInに登録していない者は、ビジネス界に戸籍を残していないと同様だ」とも言われるほどです。
ではそのLinkedInとは、どんな特徴を持っているのか解説していきます。
LinkedInとは?
LinkedInとはアメリカ発のビジネス特化型SNSです。世界の登録者数が9億人をこえ、その中で2億2千万人がアメリカのユーザーです。
Facebookと同様に実名で登録し、自分の簡単な経歴を載せる仕組みは似ていますが、ビジネスに特化しているのがLinkedInの特徴です。
アメリカを中心に、インドや中国でも広く利用されていますが、日本ではまだまだ認知度が低く、登録者は300万人ほどです。しかし、ここ最近で日本での登録者数も急速に伸びており、これからさらに導入数が増えると予想されます。
LinkedInと他SNSの違い
続いて、日本でよく利用されているFacebookやX(Twitter)との違いについて解説します。
登録者数
日本で最も利用者数が高いSNSはTwitterで、約6000万人ものユーザーが利用しています。
自身の趣味やビジネス、情報収集など様々な用途で使うことができ、且つ匿名でアカウントを作れるため、年齢や性別に関係なく幅広く利用されています。
一方のLinkedInは利用者数が300万人と非常に少ないです。これは、多くの人がFacebookを主にビジネスのSNSとして活用しており、LinkedInの重要性をまだ十分に理解していないことが理由としてあげられます。ただ、世界規模で見ると10億人もの登録ユーザーがいるので外資系企業やグローバル展開を目指している企業からは非常に注目を集めています。
使用用途
X(Twitter)
X(Twitter)はビジネス問わずに自身の好きなことを掲載できるSNSです。また匿名でアカウントを作成できるのが最も大きな特徴であり、自身の個人情報を載せなくとも横のつながりを増やしたり、情報収集を行うことができます。
実名で登録するSNSであり、実の友人だけでなく、ビジネス関係の方とつながる際に活用する方が多いです。交流会後の名刺交換も実名で検索すればほとんどヒットするので、お勧めです。
ビジネスに特化したSNSで、仕様がFacebookと非常に似ています。自己紹介の部分は簡単な職務経歴書のようになっており、在籍した社名や具体的にどんな業務を行なっていたかなどを記載することが多いです。この情報をもとに、企業や人材紹介会社はDMを送ります。
LinkedInメリット
LinkedInを活用した採用のメリットを解説していきます。
採用コストを削減できる
LinkedInはビジネスに焦点を当てたSNSであり、海外を中心に近年では日本でも利用者が増えているプラットフォームです。
基本無料で利用できますが、一次つながり以外の方にもスカウトを送りたい場合には別途コストがかかります。無料で利用するためには、一次のつながりを増やすことが鍵になってくるため、多くの方と繋がれるよう日々の投稿を工夫するなど、採用広報にも力を入れることが重要です。
ハイクラス人材を採用できる
LinkedInには企業の代表や部長クラス、フリーランスなど、経験豊富な人材が多く登録しており、通常の採用媒体では出会えないようなハイクラスな人材との接点を築くことができます。
さらに、海外起源のSNSであるため、世界中にリーチを広げることができます。ただし、海外の候補者に対しては英語でのアプローチが必要となり、通常のDMよりも難易度が高まる懸念点があります。もし、自社に英語が堪能なメンバーがいる場合、海外の候補者にもアプローチしてみるのも良いでしょう。
グローバルな人材を採用できる
登録者のほとんどが外国籍の人材ということもあり、グローバルな人材を採用するのに非常にマッチしています。
実際に海外に支店を置いている企業は、LinkedInを積極的に活用し毎年安定的な採用成功を収めています。これから海外に事業展開したい企業や、グローバルな人材を採用したい企業はLinkedInを活用することを推奨します。
カルチャーマッチ採用ができる
LinkedInでは、人事担当者も候補者もお互いの経歴や人物に目を通した上で採用プロセスが進行するため、非常に高いマッチングの精度が期待できます。
また、投稿やリアクションを通じて、お互いの価値観や考え方を知ることができます。スキルやスペックだけでなく、理想的な「カルチャーマッチ」を実現することが可能です。
LinkedInデメリット
続いてデメリットについて解説していきます。
中長期的な視点が必要
LinkedInを活用した採用は、アカウントを育て上げるのに時間がかかります。定期的な投稿や積極的な情報発信、ユーザーとの交流を通じてアカウントを育てながら、採用活動をスタートさせる必要があります。
したがって、ある程度運用体制が整った後に、具体的なKPIを設定し、着実に取り組むことが肝要です。
炎上のリスクがある
SNS運用における投稿や発信は、常に第三者によって見られる状態にあります。
LinkedInはツイッターや他のSNSに比べて拡散性が低い傾向がありますが、企業の名前を代表して発信する以上は、炎上リスクに注意を払う必要があります。
LinkedInが日本で普及していない理由
続いて、なぜこれほどメリットがあるにもかかわらず、日本ではLinkedInの利用率が低いのか見ていきましょう。
英語に対する抵抗
LinkedInは海外での利用率が高いため、英語でプロフィールを記入するユーザーが多いです。そのため、海外本社の日本支店メンバーや、その逆の日本本社の海外支店メンバーを探す際にとても有効です。ただし、英語が日常的でないアジア圏のユーザーにとっては、ややハードルが高いかもしれません。(※もちろん日本語での登録でもOKです!)
プロフィールに経歴や過去を公表することの抵抗感
これは文化の影響もあるのですが、日本では自分の個人情報をネットに公開することに抵抗を感じる人が多いです。また、転職媒体やビジネス系SNSに登録することで、周囲に転職中だと知られたくないという不安を抱える人も一定数います。
カジュアルなビジネス交流の文化がない
日本は、ビジネス関係の人にはとにかくフォーマルに接することが当たり前とされています。例えば、メールにビックリマークを入れるだけで無礼な扱いをされることもあります。
さらに、クライアントとSNSで相互フォローになることに抵抗を感じる人も多く、このような理由からビジネス特化のSNSと言われているLinkedInはあまり人気がないのかもしれません。
ただ最近はベンチャー・スタートアップ企業が中心に、交流会などカジュアルな場を設ける企業が増えています。
日本ユーザーの属性
他SNSと比較してユーザー数が低いのは確かですが、日本で積極的に利用している企業も増えました。
※LinkedInは、登録言語を英語または現地語を選択することができ、現地語を選択した場合、英語にも登録数としてカウントされるため、2つの数値を算出しています。
引用画像:株式会社フラグアウト「LinkedIn広告でリーチできる国内利用者属性データ」
上記のデータから見ると、Linekdinのユーザーの年齢層は25-34歳とミレニアル世代が多く、中小規模の企業に所属しているユーザーが最も多い傾向にあります。
また、比率としてはプロフェッショナルサービス(経理や広告、マーケティング、および法務サービスなど)や、事業開発が最も多いです。
採用はしばしば「いつまでにこんな要件の人材を採用する」という短期的なゴールに焦点を当てがちですが、これが安定的な母集団形成ができない原因の一つと言えます。もちろん、『今すぐ採用しないと事業が頓挫してしまう』という企業もあるかもしれませんが、基本的には採用を中長期的に計画して実施することが重要です。
中長期の戦略として、LinkedInのようなSNSを通年で活用し、認知を広めつつ採用を行うことがおすすめです。
Linkedinを用いた転職成功事例
ここまで、アメリカでの利用が活発という話をしてきましたが、日本でもLinkedInを活用した成功事例はたくさんあります。
①役員にメッセージで直談判!憧れの会社に転職
加藤さん(候補者)は新卒時に「縁がない」と断られた会社が諦めきれず、8年越しに執行役員にコンタクトをとったことがきっかけで、第一志望であった会社の転職に成功しました。
②ミートアップで気軽なコンタクトから内定に繋げた”mercari”
mercariは最近海外事業も展開をしており、急速に成長している企業です。
そこで事業拡大に伴い、顔の見えるプロフェッショナルと繋がれるLinkedInを活用。 結果 、半年間で複数名の内定を出すことに成功しました。
③海外人材の採用強化で導入した”パナソニック”
海外拠点での採用を進めていくにあたり、LinkedInを活用。その結果、北米のキャリア採用は8割がLinkedIn経由という高い実績を収めた。
グローバル人材の採用や外資系企業で利用している事例が多いですが、日本人採用でも成功事例がたくさんありますので、気になる方は個人的に調べてみてください!
まとめ
これから日本にもLinkedInの時代が到来します。特に海外人材の採用を積極化したい企業はすぐにでも導入することを推奨します。
・採用単価が抑えられる
・ハイレイヤーに出会える
・グローバル人材の採用ができる
・繋がりからリファラル採用につながる可能性あり
日本の労働人口はさらに減少し、多くの企業が、グローバル採用を視野に入れるでしょう。媒体やエージェントと並行して、SNSを活用した採用もぜひ検討してみてください!
弊社、即戦力RPOでは媒体を用いた採用支援以外にも、SNS採用も行っており、御社の悩みや課題に合わせて多方面でサポートさせていただきます。まずは無料相談からお問い合わせください。