企業における「組織構築」を担う人事や採用担当者は、求められるスキルが幅広く、社内外を巻き込むコミュニケーション能力や採用力はもちろん、経営的な視点や創造的な発想までも必要になります。
そのため、常に情報収集が欠かせませんが、他の職種に比べて人事や採用担当は横のつながりが少なく閉鎖的なコミュニティであり、「これをやれば必ずうまくいく」という情報もあまり多くありません。
そこで、本記事では人事や採用担当者、組織開発に関わる方におすすめの書籍25冊を「採用活動に関する本」「人事全般を学習できる本」「組織開発に関わる本」「エンジニア採用に関わる本」に分けてご紹介いたします。
- 本を読んでみたいけど、どれを読んだらいいかわからない
- 初めての人事・採用活動において基本的な知識をインプットしたい
- 採用基準や評価制度の事例が知りたい
- 成長企業の組織開発ノウハウを自社に活かしたい
という方は、ぜひご覧ください。
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採用活動に関する書籍12選
まずは、採用活動全般の知識を学びたい方におすすめの本をご紹介します。未経験から人事担当になった方や、採用活動において幅広く知識を得たい方は、ぜひ以下のの12冊の中から選んでみてください。
①人事と採用のセオリー 成長企業に共通する組織運営の原理と原則
ページ数と読了目安
- 240ページ
- 3時間程度
こんな方におすすめ
- 採用業務以外で人事としての知見を広げたい方
- 人事業務を体系的に学びたい方
- 採用担当や人事としてのマネジメント論を学びたい方
レビュー
リクルート→ライフネット生命→オープンハウスという大手企業で採用担当責任者を務めた著者、曽和 利光氏によって、成長企業に共通する組織開発やマネジメント手法を細かく言語化された本です。
人事や採用における新しいトレンドに関する書籍が増える中、この本は組織作りの基本原則に従った人事活動を提唱しています。基本的な考え方と実践的なノウハウが豊富に掲載されているため、採用活動の初期段階から長期的に応用できる理論/スキルを理解することができます。
人事や採用担当はもちろん、今まさに駆け出しの経営者やベンチャー・スタートアップ企業のマネージャーなども、この本を読むことで、今後の組織開発に必ず活かすことができると思います。
②採用に強い会社は何をしているか 52の事例から読み解く採用の原理原則
ページ数と読了目安
- 215ページ
- 2.5〜3時間程度
こんな方におすすめ
- 有名企業の採用の成功事例を知りたい方
- 内定辞退率の多さに悩まされている方
- 採用活動において新たな施策を打ち出したい方
レビュー
サイバーエージェント社など、 さまざまな有名企業の新卒・中途採用の成功事例が計52本も掲載されている本です。
写真や図が多く使われており非常に見やすく、一般的ではないオリジナル性あふれる事例が豊富に紹介されているため、きっと自社でも活用できるアイデアを見つけることができるでしょう。 スカウトメッセージの例も、個別スカウトと一斉スカウトに分けられており、それぞれの基本構成や事例を学ぶことができます。
また、ダイレクトリクルーティングのみならずエージェント(人材紹介)の活用方法やリファラル採用のヒント、選考プロセスの設計、内定辞退対策まで、採用フローの広範囲にわたるプロセスがカバーされています。採用戦略を立てる前や、見直す段階においても非常に有効活用できる書籍です。
③この一冊でスカウト採用の全てがわかる!ダイレクトリクルーティングの教科書
ページ数と読了目安
- 256ページ
- 3時間程度
こんな方におすすめ
- ダイレクトリクルーティングの効果的な運用方法を知りたい
- 自社にマッチしたダイレクトリクルーティングの手法を知りたい
- エンジニアに効率良くアプローチできる方法が知りたい
レビュー
少子高齢化や人口減少とともに、採用市場は「超売り手市場(候補者が優位な状態)」になっている現在、求人を出すだけの「待ち」の状態では採用しづらくなっており、多くの企業が「ダイレクトリクルーティング(スカウト採用)」に取り組んでいます。
このダイレクトリクルーティングという採用手法は定番となりつつありますが、エンジニアや若手人材など、何かに特化したダイレクトリクルーティング媒体が増えてしまい、弊社にご相談していただく際も「自社にマッチした媒体選定がわからない」「何通送っても返信が返ってこない」などというお悩みを多く聞きます。
この本では、そんなダイレクトリクルーティングを活用する秘訣や、ダイレクトリクルーティングで繋がった後のカジュアル面談の方法、内定承諾までのポイント、成功事例など、ダイレクトリクルーティングに関する重要な情報が幅広く記載されています。ダイレクトリクルーティングを実施している人だけでなく、導入を検討している人事担当者にもぜひ読んでいただきたい一冊です。
④採用広報から、スカウト文章、面接術まで 「本当にほしい人材」が集まる中途採用の定石
ページ数と読了目安
- 256ページ
- 2〜2.5時間程度
こんな方におすすめ
- 基礎から応用まで、中途採用の知識を知りたい方
- これから採用手法に力を入れたい企業
- 採用に行き詰まっているベンチャー企業や中小企業
レビュー
採用代行業社の「マルゴト人事」の代表が記した一冊です。
同社が支援してきたベンチャー企業や中小企業の事例をもとに、採用が難航しやすい企業むけの採用広報やスカウト文章の書き方、面接術などのノウハウを一冊にまとめられています。
「即戦力人材を採用したいけど、競合他社に負けてしまう…」というようなお悩みをお持ちの方にはぜひ読んでいただきたい本です。ベンチャーや中小企業ならではの戦い方や、採用成功へのコツが図や事例をもとにわかりやすく体系的に説明されています。
⑤いい人財が集まる会社の採用の思考法
ページ数と読了目安
- 470ページ
- 6-7時間程度
こんな方におすすめ
- 採用に苦戦しているCHROや経営層の方
- 人事部と経営陣で採用の要件がミスマッチしている場合
- 欲しいターゲットをピンポイントで採用したい方
レビュー
ベストセラーである『日本でいちばん大切にしたい会社』著者の坂本 光司氏が完全監修し、旧版から200ページも増刷した最新版の本です。
採用がうまくいかない企業と順調な企業との違いが明確に示されており、成功事例のみならず失敗事例とその原因、解決方法までを一連で具体的に記載してあるので、より解像度高く成功事例を理解することができます。
また、「採用基準を引き下げるのではなく、採用基準を再定義する」方法が詳細に説明されており、採用基準の再検討に興味のある人にはおすすめです。どれだけ自社に自信がなくても、リソースがなくても、採用における社内の前例がなくても、必ず参考になる情報が載っているはずです。
採用ターゲットを見つけて、惹きつけて、内定承諾をもらい、離職させない方法まで上流から実践部分までの記載があるので、CHROや経営者レベルはもちろん、視座を上げたいメンバー層にもぜひ読んでいただきたい本です。
⑥採用を科学する。 計画・データ・仕組みで採用は変貌する。
ページ数と読了目安
- 206ページ
- 1.5時間程度
こんな方におすすめ
- 300社以上の企業を支援した採用代行(RPO)業者が培った実践的なノウハウを知りたい方
- 採用活動をデータや定量的なものを元に理解したい方
- 社内外の採用体制をすばやく整えたい企業
レビュー
大手IT企業を中心に採用支援を行う株式会社キャスターが、過去の採用データをもとに採用戦略の立案方法や採用プロセスの仕組み化、自動化について解説した本です。Googleカレンダーに適用できる便利なChrome拡張ツールや、キャスター社がどのようなSlackチャンネルを利用しているかなど、今すぐ活用できる実践的な内容が豊富に掲載されているので「ガイドブック」のような一冊です。
数値に基づいた採用業務を日常的に行っている人にとっては少し物足りないかもしれませんが、煩雑になってしまう事務的で細やかな業務の効率化に役立つヒントや社内外のリソースの使い方なども多く記載されていますので、それらの項目もぜひ注目していただきいたいポイントです。近年急拡大しているリモートワークやオンライン面談についても詳しく取り上げられており、最新の採用活動や採用市場を知りたい方にもおすすめです。
⑦人材獲得競争時代の 戦わない採用 「リファラル採用」のすべて
ページ数と読了目安
- 256ページ
- 3-4時間程度
こんな方におすすめ
- リファラル採用を強化したい方
- 採用にかかるコストを下げたい方
- 他の社員の協力を得ながら効率良く採用活動を行いたい方
レビュー
求人広告やスカウト採用などで「他社と戦う採用」を行うのではなく、社内外の人脈を利用した「戦わない採用」に着目した一冊です。
社員などの紹介で採用する「リファラル採用」に焦点を当てており、施策を始める方法から成功させるまでのフローの解説や、社内に協力を仰ぐ実践的なアドバイスまで、リファラル採用における情報が包括的に記載されています。リファラル採用を導入しようと考えている人や、強化していきたいと思っている方にはまず読んでいただきたい一冊です。
他社と戦い続ける採用ではなく、企業全体の組織力を強くし、自然とファンが発生して採用が生まれる流れを作るために必要な要素やコツが記載されているので、今すぐリファラル採用を検討しているわけではない企業でもぜひ一度は読んでいただければと思います。
⑧採用100年史から読む 人材業界の未来シナリオ
ページ数と読了目安
- 224ページ
- 2〜2.5時間程度
こんな方におすすめ
- 終身雇用制度や年功序列制度などを含む、採用の歴史を体系的に学びたい方
- HR事業に携わられている方
- 転職者の動向や採用市場について深く理解したい方
レビュー
「バブル」とも言われる人材産業における歴史や移り変わりを色々な視点で分析している本です。働く人の価値観や、企業側の雇用に対する制度の変化、採用市場の流れなど、人材業界について非常に理解を深められる本です。
採用担当者や経営者はもちろん、人材業界に関わっていてクライアントと対峙するポジションにいる方にとっても非常に参考になる情報が記載されていますので、ぜひ読んでみることをおすすめします。
⑨採用のストラテジー
ページ数と読了目安
- 324ページ
- 4-5時間程度
こんな方におすすめ
- 視野を広げて採用戦略を設計したい方
- 外国企業における組織体制や採用活動を理解したい方
- アカデミックな採用論を学習したい方
レビュー
経験を基盤にして採用について著された書籍が多い中、国内外のデータや情報を丁寧に分析し、多角的に採用戦略を解説しているのがこの書籍です。
国内/国外、攻め/守り、新卒/中途など、非常に多くのパターン分けをした上で採用可能な企業とそうでない企業の相違点をデータと厳密な調査に基づいて解説しており、自社の採用戦略について改めて考えさせられる内容です。
採用について熟考された方や、採用市場の今後について思考を深めたい方にとってはこれ以上に価値のある書籍はないでしょう。
⑩突き抜けるまで問い続けろ 巨大スタートアップ「ビジョナル」挫折と奮闘、成長の軌跡
ページ数と読了目安
- 280ページ
- 3〜4時間程度
こんな方におすすめ
- HR系で新規事業を起こしたい方、起業したい方
- 採用をはじめ、成功事例に則って社内組織を強化していきたい企業
- ビズリーチの媒体を導入したい企業
レビュー
もはや採用や転職を考える人々以外にも多く名前を広げている転職サービス「ビズリーチ」を運営する株式会社ビズリーチの成り立ちから現在に至るまでの経緯、や南社長の思考が詳細に記されている、非常に内容の濃い一冊です。
ビジネス書としても、組織開発の参考書としても、新たな取り組みをする人にはもれなくおすすめしたい本で、事業を展開する方々には非常に参考になる思考回路や戦略が記載されています。 しかし、採用に携わる担当者レベルの方々にとっては、かなり上流の内容なので具体的なノウハウを得ることは期待できません。それでも、ビズリーチが日本にダイレクトリクルーティングを普及させるまでの過程を知ることができる、とても興味深い本です。
⑪科学的な適職
ページ数と読了目安
- 247ページ
- 4-5時間程度
こんな方におすすめ
- 人のキャリア形成に関わる、キャリアアドバイザーや面接担当者
- 転職希望者や働く人々の潜在的な考えを理解したい方
- 採用後に人事異動や離職が起きやすい方
レビュー
適職を見つける方法に焦点を当てた本で、採用ペルソナの設計やアプローチ戦略を考える際に参考になる本です。
例えば、「好きなことを仕事にすることが重要」という一般的な意見に対して、それを否定したり論じたりする部分があり、働く人に対してのリアルな意見や動向を実験データを用いて解説しています。自由と責任のバランスが幸福にどのように影響するかを考察している点も興味深いですね。
しかし、一つ注意していただきたいのが、採用活動や組織開発において実践的なノウハウやポイントが記載されているわけではなく、あくまでも候補者などに向けた本なのでそれを考慮した上でぜひご覧くさい。
⑫すごい採用―考え方を変えれば採用はうまくいく
ページ数と読了目安
- 296ページ
- 3〜4時間程度
こんな方におすすめ
- 自然応募で優秀な人材を採用したい企業
- 採用の根本的な考え方を学び直したい方
- 自社の採用を全体的に見直したい方
レビュー
Wantedlyで9年勤めていた著者の経験をもとにした本で、Wantedlyを利用している企業やスタートアップでの採用に携わる方にぜひ読んでいただきたい一冊です。
行き当たりばったりの採用方法ではなく、リクルートメント・マーケティングの手法を基に、採用の全体像とそこから見えてくる課題を明確にした採用手法を解説しています。また、Wantedlyが推奨する「カジュアル面談」などの新しい採用手法も紹介されており、スタートアップで一般的になりつつある手法が日本全体に広がる可能性を示唆しています。
人事の勉強に関する書籍5選
人事としてより知見を広げるためには、学びが必要です。下記本は実践的な内容が多く含まれているので、学ぶには非常に適しているでしょう。
⑬事業を創る人事 グローバル先進企業になるための人づくり
ページ数と読了目安
- 294ページ
- 3〜4時間程度
こんな方におすすめ
- ひとり人事としてさまざまな課題を感じている方
- 経営者視点に立って戦略を計画していきたい方
- 人事のキャリアや動き方についての考えを深めたい方
レビュー
人事が、「経営者と同レベルの事業視点を身につけるため」に役立つ書籍です。
数値とし大きな成果が見えづらい人事や採用担当者にとって、自信がどれだけ事業や企業全体にインパクトをもたらしたのかを改めて振り返ることができます。また、“新しい技術や市場の開拓、事業モデル、業務プロセスを実現できる人材基盤と組織能力を開発する”という人事の根源的な目的に立ち返り、経営者や事業責任者と同じレベルの視点で行動すべき「人事あり方」を考えることができます。
⑭ジョブ型人事制度の教科書
ページ数と読了目安
- 224ページ
- 3時間程度
こんな方におすすめ
- 人事の体制と仕組みについて学びたい方
- 自社でジョブ型雇用制度を取り入れている方や、検討している方
- 従来の雇用制度との変化/取り入れる際のメリットとデメリットを理解したい方
レビュー
「年功序列」から「ジョブ型雇用」への移り変わりが騒がれている現代の日本企業において、多くの人事担当者に誤解されているジョブ型雇用のポイントを解説している本です。
この本では、ジョブ型雇用の基本的な定義から、実際に取り入れる際の社内体制の整えかたや評価制度設計のポイントを実例をもとに詳しく紹介しています。また、「ジョブ型雇用」のメリットやデメリットを体系的に整理しており、これから導入する企業の担当者はぜひ一度読んでみることをおすすめします。
⑮経営×人材の超プロが教える 人を選ぶ技術
ページ数と読了目安
- 296ページ
- 3.5〜4時間程度
こんな方におすすめ
- 採用のミスマッチが激しく、即離職が多い企業
- 候補者の表面的なスキルだけでなく、中身の本質を見極めたい方
- 面接における基準が属人的になっている方
レビュー
採用や人事に関わるビジネスプロフェッショナルにとって必読の一冊です。
セールスフォース社などで採用に携わってきた筆者が、採用における候補者の選定方法を非常にロジカルに解説しています。面接における基準はどの企業も設定しているかと思いますが、実際の人柄や根底にある人間性は言語化が難しく、ノウハウもあまり流通していません。
本書では、そのような「今まで言語化されてこなかった人材の見極め方」を解説していますので、面接や組織開発に関わる全ての人に一度目を通していただきたいです。
⑯転職2.0 日本人のキャリアの新・ルール
ページ数と読了目安
- 296ページ
- 4.5時間程度
こんな方におすすめ
- 転職市場にいる方達の気持ちを汲み取りたい方
- ビジネス感度の高い優秀な人材を採用したい方
- 幅広い業界のトレンドを理解したい方
レビュー
この本は、求められる人材や将来のキャリアについて、世界900万人に利用されるビジネスSNS「Linkedin」日本トップの筆者の考えが述べられています。
タイトルが「転職2.0」となっているため、本来は転職を考えている人に向けた内容ですが、現代社会を生き抜くためのキャリア形成について言及しているため、情報感度の高い優秀人材の思考やキャリアプランについての理解を深めることができます。
候補者やビジネスマンの思考の根底を理解できるとともに「どうしたら自社が選ばれるような企業になるか」という部分を発見できるでしょう。ただし、すぐに制度や体制を変えられない中小〜大手企業にとっては耳の痛い話になるかもしれませんので注意です。
⑰「いい会社」はどこにある?─自分だけの「最高の職場」が見つかる9つの視点
ページ数と読了目安
- 850ページ
- 11〜12時間程度
こんな方におすすめ
- ビジネスマンの「生の声」を知りたい方
- 他社のリアルな姿を知りたい方
- 採用ブランディングを強化したい方
レビュー
20年以上にわたり、「働く日本の生活者」の声を取材し、公には出てこない「企業の本当の姿」を伝えてきた独立系ニュースサイト「MyNewsJapan」の編集長が執筆した本です。
全850ページという膨大な情報量なので、最初から最後までじっくりと読むには相当な時間と労力が必要ですが、この本は名だたる大手企業を、良い点だけでなくマイナスな点も含めて詳細に解説しています。採用担当者や人事向けの本ではありませんが、日本の雇用問題を考える上では非常に重要な一冊となるでしょう。
また、採用担当や人事以外でも、人材業界で働く人にとってはまさに「辞書」のように活用できるかと思います。
組織開発に関する書籍5選
CHROクラスや、ひとり人事は組織全般の課題に目を向ける必要があるでしょう。採用は今後の組織に関わる部分でもあるので、組織についても探求してみると良いでしょう。
⑱組織開発の探究 理論に学び、実践に活かす
ページ数と読了目安
- 408ページ
- 5〜6時間程度
こんな方におすすめ
- 組織開発の基礎から実践的なことまで学びたい方
- 経営幹部/マネジャー/人事担当者など、組織づくりに関わっている方
- 社内外でのコミュニケーションを高めたい方
レビュー
内容があやふやになってしまっている「組織開発」とは、具体的には何なのか。今までぼんやりとしか語られてこなかった「組織開発」という取り組みを、学術的なデータをもとに奥深くまで分析している一冊です。
個々人のビシネススキルが重視され、「組織に関わる人々」が非常に注目を集めている今組織開発やキャリアアップを目指す方にはぜひ読んでいただきたい本です。学術的な内容ですが、比較的読みやすく構成されているので負担なく読むことができると思います。
組織開発の100年にわたる歴史を振り返り、その思想的起源から手法の進化までを網羅した、これまでになかった本になっています。 組織開発の「本質」を理解したい方にとって、手元に置くべき一冊と言えるでしょう。
⑲戦略人事のビジョン 制度で縛るな、ストーリーを語れ
ページ数と読了目安
- 231ページ
- 3時間程度
こんな方におすすめ
- 「戦略性のマネジメント」を学びたい人事の方
- 人事としての本来の役割を再認識したい方
- 人のやる気の引き出し方、組織開発の手法、リーダーの育成法など網羅的に学びたい方
レビュー
ビジネス書とは異なる視点から、人事担当者の一般的な悩みを具体的な事例を交えて分かりやすく解決してくれる本です。
多くの人事担当者が共感できる内容で、読みやすく理解が進みやすい良書です。「社内人材を監視し、管理するための人事」ではなく、「組織をより良くするための人事」という、人事の本質を理解できる一冊になっています。
これから人事を始める方や経験豊富な人事担当者にとっても、人事としてポジティブに組織に関わっていくためのポイントを詳しく記載しています。
⑳DREAM WORKPLACE(ドリーム・ワークプレイス)――だれもが「最高の自分」になれる組織をつくる
ページ数と読了目安
- 336ページ
- 4〜5時間程度
こんな方におすすめ
- 組織開発に力を入れたい人事
- 創業してまだ浅い会社の人事担当者や経営陣
- 「入社したい」と思ってもらえる組織を目指している方
レビュー
この本を読むと、組織の強化において、単にスキルや経験だけでなく、人間力に焦点を当てる必要があるという重要なメッセージが伝わってきます。
この本では、さまざまな「ヒト」に焦点を当て、人々が持つ価値観や、将来の社会における理想的な働き方について言及しており、非常に考えさせられる部分があります。ルイ・ヴィトンなど、世界の名だたる組織の事例をもとに、ハーバード・ビジネス・レビューで 最優秀論文賞を獲得した著者、ロブ・ゴーフィーによる「本質的な組織形成の秘訣」が記された一冊です。
㉑自然経営 ダイヤモンドメディアが開拓した次世代ティール組織
ページ数と読了目安
- 320ページ
- 5時間程度
こんな方におすすめ
- 「ティール型組織」の作り方を学びたい方
- 組織の進化により内部崩壊が起こっている企業
- 組織開発において、新たな手法を取り入れたい方
レビュー
日本で最も早くティール型組織を導入した「ダイヤモンドメディア」の創業者である武井浩三氏と、元ソニーの天外伺朗氏による、「ティール組織」についての書籍です。
給与・経費・財務諸表をすべて公開したり、役員以上を選挙で決定するなどの、従来の方法からは想像できない、ある種「型破り」な次世代ティール型組織の形成についてを実例をもとに非常に詳しく解説しています。
すぐに同社の手法を取り入れるのは難しいかもしれませんが、新たな組織のあり方を知ることできっと自社にも活かせる手法が浮かぶはずです。「組織の停滞」を少しでも感じている方はぜひご覧ください。
㉒トップ企業の人材育成力 ―ヒトは「育てる」のか「育つ」のか
ページ数と読了目安
- 276ページ
- 3〜4時間程度
こんな方におすすめ
- HR戦略を包括的に学びたい方
- 採用力を高めたい企業
- 人材育成において課題がある方
レビュー
ボストンコンサルティンググループなど、複数のトップ企業の人事担当者が、実践的なHR戦略についてを深掘りしながら解説している一冊です。
経営と人事、育成、採用、組織開発、HRテックという流れで読むことで、現代の人事戦略の全体像を把握できます。どのようなスタンスで社内の人材と対峙していくのか、考えを改めさせられる本です。
人事や採用担当はもちろん、マネジメントに携わる方にもぜひ一読いただきたいです。
エンジニア採用に関する書籍3選
最後に、採用市場の中でも特に競争が激しく、採用難易度が高いと言われているITエンジニアの採用に役立つ本についてご紹介します。
㉓作るもの・作る人・作り方から学ぶ 採用・人事担当者のためのITエンジニアリングの基本がわかる本
ページ数と読了目安
- 204ページ
- 2.5〜3時間程度
こんな方におすすめ
- 初めてエンジニア採用に挑戦する方
- エンジニア採用に必要な基礎知識を網羅的にインプットしたい方
- IT未経験の採用担当者
レビュー
「採用業務で使用するITエンジニアリングの知識に限定したノウハウ」を濃縮した一冊です。
IT知識がない採用担当者はもちろん、これまでエンジニア採用に携わってきた人にも、改めて初心に返って読んでいただきたい本です。転職軸や転職先に求めることが他の職種と比べて特殊であるIT人材に対して「どんな訴求が刺さるか」「どんなアプローチ方法だと効率的なのか」など、実践的な内容が学べる教科書のような構成になっています。
㉔非エンジニア人事のためのエンジニア採用の教科書: ~ダイレクトリクルーティングの始め方~
ページ数と読了目安
- 222ページ
- 3時間程度
こんな方におすすめ
- エンジニア採用の基礎知識を知りたい方
- エンジニア採用の母集団形成〜選考〜内定承諾〜入社後の定着まで網羅的に知見を深めたい方
- 得た知識をすぐに活用したい方
レビュー
「実践に移すこと」を最大の目的として制作された本だなというのが最大の感想です。
データベースでの最新の転職市場の移り変わりや転職者の動向はもちろん、それを踏まえてどのような訴求がささりやすいのか、すぐに利用できる複数のダウンロードコンテンツまでも付いており、エンジニア採用に対しての知識が浅い方でもすぐに実践できる内容になっています。
「エンジニア採用をしたいけど、何から始めたらいいかわからない…」という方は、ぜひ一度読んでいただければと思います。
㉕ITエンジニア採用とマネジメントのすべて 「採用・定着・活躍」のポイントと内製化への道筋が1冊でわかる
ページ数と読了目安
- 224ページ
- 3時間程度
こんな方におすすめ
- エンジニアの入社後のマネジメントを学びたい方
- エンジニアの評価制度について学びたい方
- エンジニア組織を0から100になるまで育てていきたい方
レビュー
近年騒がれている「DX」や「エンジニア人材を活用した企業のアップデート」を遂行するためには、ITエンジニアを採用するだけでなく、自社での定着を促し、入社後も確実に活躍してもらうためのノウハウが必要です。また、内製化が目指されるIT開発においては、社内で技術力やエンジニア文化を維持するための取り組みも必要不可欠です。
この書籍では、ITエンジニアの採用から入社後のマネジメント(定着、活躍)に至るまで、ベンチャーから大手企業まで、どんなフェーズの企業でも活用できる重要なポイントを包括的かつわかりやすく解説しています。
まとめ
採用活動、人事全体のノウハウ、組織開発、エンジニア採用と、ジャンル別に採用の本をご紹介いたしましたがいかがでしたでしょうか?
書籍は、基礎的な知識から専門的で尖った知識まで、多くのことを学ぶことができます。現状の課題からどのような問題を解決したいか、自分の課題に合わせて選ぶのはもちろん、直接的には関係なさそうな本からも新たな発見があったりしますので、ぜひ幅広く読んでいただくのをおすすめします。
しかし、得たノウハウを一朝一夕で実践に移すのは難しいため、スピード感持って採用したい企業様は、ゆくゆくの内製化を見据えながら採用代行をうまく活用してみるのも良いでしょう。
弊社では、採用から組織開発まで、多くの企業様のご支援をさせていただいております。まずは、無料相談からお気軽のお問い合わせください。