テレビCMやネット広告などでよく目にするハイクラス人材用転職サイトの「BizReach(ビズリーチ)」について、求人掲載にかかる料金や基本プラン、効率よく運用する方法などを詳しくご紹介します。
また、スカウトを送る際に気を付けるべきポイントや、ハイクラス人材を採用するコツ、実際の事例もともにご紹介しますので、ぜひご覧ください。
ビズリーチ(bizreach)とは
ビズリーチは、株式会社ビズリーチが運営するダイレクトリクルーティングサイトです。「ハイレイヤー人材(即戦力人材)」に特化した媒体で、企業からはスカウトで直接アプローチをすることができ、求職者からも応募しやすい仕組みが整っているため、現在日本の採用・転職媒体として最大級になっているプラットフォームです。
会員情報
ビズリーチは、2022年4月末時点で約159万人の登録者を抱えており、国内最大級のデータベースを有しています。また、採用媒体では非常に珍しい「有料会員制度」をとりれており、真剣に転職を考えている求職者が多く登録しているのも特徴の一つです。
また、年齢層を見ると、30代以上が全体の7割を占めており、即戦力として期待できる人材が数多く登録しています。さらに、営業やサービス職から経理、管理、人事など、多岐にわたる職種の経験豊富な人材が登録しているため、採用担当者にとっては理想の人材を見つけやす媒体なのです。
導入企業数
ビズリーチは47都道府県全国の企業が導入しており、2024年7月現在で30,000社以上導入していいます。また、導入企業の約半数は従業員数100名以下の規模なため、企業の規模や知名度にかかわらず多くの企業が利用しています。
ビズリーチの掲載料金はいくら?
ビズリーチの掲載料金は、他の同様のサービスに比べるとやや高額です。
スタンダードプランでは、月額基本料金が85万円で、追加のスカウトメール料金は400通を超える場合、20通につき10万円が発生します。また、採用が決定した人が入社する場合は成功報酬として一人当たり理論年収の15%がプラスになります。
以下で、それぞれの項目について詳しくご説明します。
基本料金・プラン
BizReach(ビズリーチ)には、スタンダードとプレミアムの2つのプランが用意されています。それぞれのプランでは、月ごとに指定された回数内でスカウトを送信することができます。(※求人の掲載数に制限はありません。)
その他の料金プランの詳細については、BizReach(ビズリーチ)の公式サイトより個別にお問い合わせください。
オプション(成果報酬)
ビズリーチは成功報酬型のサービスで、成功報酬は通常、理論年収の15%とされています。ただし、理論年収の15%が70万円に満たない場合は、最低金額として一人当たり70万円が請求されます。
例えば、年収800万円の人材を採用した場合、800万円×15%=120万円が成功報酬となります。
料金は掲載期間やプラン内容によって異なる場合がありますので、詳細についてはお問い合わせください。
ビズリーチの特徴&メリット
ビズリーチの特徴は、主に次の4つです。
【ビズリーチの4つの特長】
- 規定の条件を満たしたハイクラス人材が登録している
- コンサルタント(CS)のサポートがつく
- 転職意欲が高い人材が多く、採用しやすい
- 細かく条件を設定できるので要件を満たす人材を見つけやすい
規定の条件を満たしたハイクラス人材が登録している
BizReach(ビズリーチ)では、候補者の登録時には学歴、経歴、スキルなどに対する審査が行われます。つまりビズリーチ内にいる人材はこれらの一定の基準をクリアしたハイレイヤー人材であるため、即戦力となる候補者を効果的に見つけ出すことができるのです。
また、公式のデータによると最終学歴が大学卒業以上の割合は登録者全体の約78%であり、マネジメント経験がある人は約52%、日常会話レベルの英語を話せる人は約42%となっています。
コンサルタント(CS)のサポートがつく
BizReach(ビズリーチ)は、導入が決定した際に企業ごとに専任のコンサルタントが付き、採用に関するアドバイスや提案を行ってもらえます。このため、自社内だけで運用する採用ではなく、プロの手を借りてアドバイスを受けながら採用活動を進めていくことができます。
さらに、ビズリーチでは企業向けの「ダイレクトリクルーティング研修」を定期的に開催しています。ビズリーチは、これらの取り組みのおかげで、掲載型の転職サイトを使い慣れた採用担当者や、ダイレクトリクルーティングが初めての方にも使いやすい・便利だと言われています。
転職意欲が高い人材が多く採用しやすい
BizReach(ビズリーチ)では、転職やキャリア形成に積極的なユーザーが多く登録しており、彼らは採用に対して非常に意欲的です。
その背景として、ビズリーチには登録者側にも「有料プラン」があり、より転職意欲の高い人材が登録しています。今は無料で利用できる転職サイトが主流ですが、BizReachでは有料プランに加入する層がいるのです。
そんな有料プランには、タレント会員(3,278円)とハイクラス会員(5,478円)の2つがあり、このプランを利用する会員は、経営幹部や管理職、専門職など、リーダーシップを持つ人材が多く、ビズリーチの有料会員は国内最大級の即戦力人材データベースとして認識されています。
有料会員は「お金を払ってでもきちんと転職がしたい」という「転職意欲が非常に高い層」なので、スカウトメールを送ってから採用までの時間が非常に早い傾向にあります。実際に、弊社がご支援させていただいた中で1ヶ月で内定が決まった事例もあります。
上記から、急な人材ニーズに対応する場合や、緊急で空席を埋めるための採用において、BizReachは非常に便利なツールだと言えるでしょう。
細かく条件を設定できるので要件を満たす人材を見つけやすい
BizReachの検索画面は、使いやすいUIが特長で、採用要件に合わせて学歴や経歴、スキル、業種、領域、現年収などの条件を指定すれば、条件にマッチした候補者を簡単に見つけることができます。
また、BizReachの検索画面では、職種や業種だけでなく、プロフィール全体からキーワード検索を行えるため、現職の企業名や過去の職歴、語学スキルのレベル、特殊なエンジニアリング言語、最終ログイン日など、さまざまな要素から候補者を絞り込むことができます。
実際の利用企業や登録者からの評判
導入企業からの声
- 細かい絞り込みが行えることで、要件にピッタリマッチする人材が見つかった
- 地方企業でも、想いのこもったスカウトを送ったら返信がもらえて選考に繋がった
上記で説明したビズリーチの特徴、強みを理解し最大限活用することで採用成功につながっている為、サイト理解を深めることは重要になります。
登録者からの声
- ハイキャリアに特化しているのでスキルや資格を活かして年収アップができた。
- 知らなかった企業からスカウトが届いてシンプルに嬉しかった。
- 担当者の対応が非常に丁寧で、転職が成功した。
ビズリーチはヘッドハンターが優秀な為、一人一人しっかりサポートをしてくれるので、ヘッドハンターを活用しながら採用活動が進められるのです。
ビズリーチの利用がおすすめな企業
ビズリーチは即戦力人材を採用したい企業や認知度の低い企業におすすめです。この中途採用サービスでは毎月2万人以上の新規スカウト可能会員が増え続け、全国159万人以上の登録者がいます。
特に注目すべきは、登録者層のほとんどが管理職や専門職を含むハイクラス人材で、求人の3分の1以上が年収1,000万円以上のポジションです。即戦力人材を採用したい企業にとって、ビズリーチは採用成功の重要なカギとなるでしょう。
更に、ビズリーチは従来の「待ちの採用」ではなく、企業が自らアプローチをする「攻めの採用」を可能にしています。このため、知名度の低い企業にも非常に有益な転職サイトとなっています。
他の採用媒体との違い
採用市場が激化している昨今において、採用媒体はビズリーチに他にも様々あります。そこで今回は、様々な特徴を持つ有名な採用媒体と比較してみます。
業界内大手のIndeedとの比較
Indeedは月間ユーザー数が2,350万人という大規模な求人媒体です。この数字は他の媒体と比較してもNo.1であり、その利便性とアクセスしやすさから多くの人材にリーチできる理由となっています。
Indeedの利便性はユーザーにとって非常に高く、その構造からアクセスが集まりやすい特徴があります。これは求職者にとって見やすく使いやすいインターフェースを提供し、幅広い求人情報にアクセスできることによるものです。そして、新卒から転職、アルバイト、パートまで、さまざまな人材を網羅している点もIndeedの大きな魅力の一つです。
Indeedとビズリーチの違いは、やはり「レイヤーの専門性」です。Indeedが未経験(アルバイト)〜管理職までの求人を取り扱っているのに対してビズリーチは審査を通過したハイレイヤー人材が登録しているため、より幅広い人材にアプローチしたい企業はIndeedの利用をおすすめします。
同じハイクラス人材を集めるAMBIとの比較
AMBIは、幹部候補や次世代リーダー・マネージャー向けのハイクラス求人を重点的に掲載している採用媒体です。
特に、高いポテンシャルを持つ若手人材を対象としており、日本で唯一のミドル特化型転職サイトとして、早期にチャレンジングな仕事に挑戦できる環境を提供しています。
AMBIとビズリーチの違いは、求人情報のターゲットにあります。AMBIはミドル層に特化し、若手優秀層の採用を重視しています。ハイレイヤー層の中でも特に若手を採用したいという際は、AMBIもマッチ度が高い可能性があります。
IT人材に幅広く知られるGreenとの比較
Greenは、IT経験者やWeb系人材が60%を占め、25〜35歳層が6割を占めるIT系に特化した採用媒体です。
特に若手経験者の採用に強みを持ち、IT/WEB業界でのダイレクトリクルーティングを積極的に活用したい企業にとって魅力的な媒体です。
ビズリーチと比較すると、ハイレイヤー人材に関してはGreenもPM/PL〜CTOクラスの人材が登録していますが、どうしてもIT領域外でのメーカーの管理職などはビズリーチの方が遥かに多くの人材が登録しています。
IT人材の採用や、自社がそもそもIT企業である場合はGreenもぜひご検討いただければと思います。
ビズリーチを導入する際の注意点
ビズリーチを利用する場合は、以下の3点に注意が必要です。
【ビズリーチを導入する際の注意点】
- 選考をスピーディーに行う
- コンサルタント(CS)を活用する
- 成果報酬に注意する
選考をスピーディーに行う
ビズリーチを有効活用する上での重要なポイントは、応募者との迅速なコミュニケーションです。登録者は積極的に転職活動をしている人材が多く、他の企業から魅力的なオファーがあれば素早く転職先を決定してしまう傾向にあります。
そのため、データベースで気になる候補者が現れたら、速やかに連絡を取って採用・オファー面談に繋げることが成功へのポイントです。
コンサルタント(CS)を活用する
ビズリーチの専任コンサルタントとの連携は、ビジネスや求める人材像を徹底的に共有する必要があります。
専任コンサルタントは、人材データベースから理想的なターゲットリストを作成しますが、双方の理解が一致しないと、望む人材が想定通りに集まらなくなるリスクがあります。
定期的なコミュニケーションと積極的な関与が肝要です。
成果報酬に注意する
ビズリーチを活用して採用が成功すると、それぞれの採用に対して成功報酬が発生します。
複数人の採用を見込んでいる場合は、予算を注意深く見極めることが不可欠です。
ビズリーチを導入する際の流れ
利用開始前の流れ(※最短で5営業日で利用開始することができます。)
- 問い合わせ
- 営業担当の商談を受ける
- 契約
- キックオフミーティング
- 利用開始
お問い合わせいただいた後は、まず適切なプランを選択する必要があります。人材のニーズに合わせてプランを決定し、掲載に向けた準備を進めていきます。その後、提案、契約、導入ミーティングを経てサービスの利用を開始します。
利用開始後の流れ
- 求人原稿作成
- 人材検索
- スカウト
- 面談・面接
- 内定
利用を開始する際に、まずは原稿の作成を行い、スカウト条件を設定し配信を始めます。それに続いて選考プロセスが進み、最終的に内定に至ります。専任の担当者が採用活動をサポートするため、安心してサービスを利用できます。
ビズリーチで採用を成功させるポイント&コツ
それでは最後に、ビズリーチを利用して採用を成功させる為のポイントを2つご紹介していきます。
スカウトにリソースを十分に割く
ダイレクトリクルーティングサービスは、求職者にアプローチする際にスカウトの内容が鍵を握ります。
まず重要なのは、企業が求める人材要件を明確にすることです。必要なスキルや経験を明示し、それを持つ個人に対して魅力的なスカウトを送ることで、返信率を高めることが可能です。
登録された求職者の情報を注意深く見て、メッセージ内容をカスタマイズすることで、特別なアプローチが可能です。個別のアプローチは返信率や採用成功率を向上させますが、作業量が多くなる傾向があるため、スカウト配信代行の導入を検討することをお勧めします。
定期的に利用する
ビズリーチに限った話ではありませんが、媒体を定期的に利用することで「新規会員」にすぐにアプローチすることができます。
他の媒体でも重要なことですが、特にビズリーチはスキルが高くて優秀な人材が多く流入するため、みなさんすぐに転職先が決まってしまいます。そのため、転職に興味を持ち始めた新規会員を取り逃さないように定期的に利用して検索をかけましょう。
ビズリーチを使った採用成功事例
建築系自社サービス企業がCFOの返信率を0→27%に
<導入前の課題>
採用要件のレベルが高く、そもそもの母集団が少ないためスカウトを打てる人数が少なく困窮していた。また、スカウト文章が読みづらく、サービスの魅力が伝わらない内容だったので返信は1通も帰ってきていない状況だった。
<施策内容>
過去に書類選選考を通過した人の所属企業を検索し、プロフィールが薄い人でも経験年数やレイヤーが合う人にスカウトを送った。
<導入後の成果>
スカウトの文をかなり競合と分けてこだわったこともあり、CFOという超ハイレイヤー人材ながらも返信率が27%という高い状態を維持することができた。
※ビズリーチ内の平均返信率は8-9%
まとめ
これまでビズリーチについて説明してきましたが、転職サイトを利用する際には、求める職種や年齢層などの人材要件に合わせて、それぞれのサイトの特長や利点を理解し、最適なサイトを選択することが重要です。
この記事では、スカウト採用(ダイレクトリクルーティング)のための各媒体の比較なども詳しく解説しており、参考になる情報が含まれていますので、ぜひご一読いただければと思います。
まあた、弊社の採用支援サービス「即戦力RPO」では、ベンチャーや中小企業を中心に採用支援を行なっております。データに基づいた再現性のある採用支援を行なっており、ビズリーチ運用経験も非常に多くあります。
- ピンポイントで人材を採用したいのに見つからない
- 有効応募が集まらない
- ハイレイヤーをなるべく低い給料で採用したい
- 初期費用がネックで導入できずにいる
など、少しでもお悩みをお持ちのご担当者様は、是非ご相談ください。