採用コンサルティングとは?【強み別】おすすめの会社13選

ここ数年続く、採用の売り手市場化。それに加え、少子化による労働人口の減少や採用活動の多様化など、年々難易度が高くなる採用活動に頭を抱える採用担当者も多いと思います。

そんな採用活動において、「採用コンサルティング」というサービスに興味をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

この記事では、採用コンサルティング会社の選び方、費用、メリットや、筆者視点でのおすすめ企業13選などを徹底解説します!

目次

採用コンサルティングとは?

採用コンサルティングとは、企業の人材採用に関するコンサルティングを行うサービスのこと。採用のプロが最新トレンドや豊富な知見に基づいてサポートしてくれるので、効率的かつスピーディーに採用活動うことができます。

採用コンサルティングが注目される背景

労働政策研究・研修機構の調査によると、国内の求人倍率は2020年前後に過去最高水準に達し、コロナ以降は再び上昇傾向です。今後も売り手市場は継続する見込みで、人材の獲得競争はさらに激化していくでしょう。

独立行政法人労働政策研究・研修機構の労働政策研究・研修機構の調査

採用コンサルティングとRPO(採用代行)の違い

「採用コンサルティングとRPO(採用代行)って、何が違うの?」と疑問に思われる方もいるのではないでしょうか。

RPO(採用代行)サービスは、「Recruitment Process Outsourcing」のことで、部分的もしくは全般的に採用業務を委託できるサービスです。

一方で採用コンサルティングは、業務の代行がメインではなく、採用に関するアドバイスや提案を行うことで、間接的に採用活動をサポートするサービス。企業によって業務範囲が異なるものの、採用戦略設計などの上流から内定者フォローまで、幅広く企業の採用活動を支援します。

ただ、最近ではRPO(採用代行)が採用戦略などの上流工程を行ったり、採用コンサルティング企業が採用活動の実務を代行するなど、両者の垣根は薄くなりつつあります。

採用コンサルティングがおすすめな企業

具体的に、以下のような課題を持つ企業にとって採用コンサルティングサービスの導入をおすすめします。

  • 母集団形成に苦戦している企業
  • なかなか採用に繋がらない企業
  • 入社後の定着や活躍に問題がある企業
  • 新たな職種の採用を開始する企業

コンサルティング会社によって専門領域や得意分野が異なるので、自社のニーズに合った会社を見つけましょう。

(参考:Indeed Japan株式会社HP

上記のデータから、採用担当者のうち70%以上は、ほかの業務と採用業務を兼務していることがわかっています。本記事をご覧の方の中にも、日々の業務に追われて採用活動に十分な時間を充てられないという方も多いのではないでしょうか。

採用のプロからアドバイスを受けながら採用活動を行うことで、より効率的に採用を行うことができるでしょう。

採用コンサルティングの費用

一般的に、採用コンサルティングの費用(コンサルティングフィー)の相場は、以下のとおりです。コンサルティング会社や依頼する業務範囲によって費用は大きく上下するので、目安程度にご覧ください。

項目金額備考
選考戦略設計30万円~利用媒体や職種によって費用が異なる
求める人物像の設計30万円~社内のヒアリング範囲によって費用が左右される
評価基準の作成15万円~対応範囲によって費用が異なる
採用スケジュール立案15万円~スケジュールの粒度によって費用が異なる
採用ブランディング100万円~採用の肝となる企業イメージの醸成に関わるので、高額になる傾向がある
母集団形成0円~100万円成果報酬型の会社も多く、求める母集団の規模により費用が変わる
内定者フォロー30万円~入社前研修のみの費用相場は、3万円~

上記のとおり、採用コンサルティングの費用は少なくとも数十万、掛け合わせによっては数百万と、高額になりやすいです。毎年利用するというよりは、今後の自走を前提にスポットで利用し、採用活動のノウハウを蓄積するのがおすすめです。

採用コンサルティング会社の選び方

採用コンサルティング会社を選ぶ際に、コスト面やネームバリューだけで決めるのは非常に危険です。採用コンサルティング会社の選び方として、最低限以下4つのポイントをチェックしましょう

  • 採用したい職種や競合他社での採用実績
  • コンサルティングのサービス体制
  • 業務範囲は自社のニーズに合っているか
  • 採用ノウハウを蓄積できるか

①:採用したい職種や競合他社での採用実績

まずは、採用したい職種や競合他社での採用実績を確認しましょう。なぜなら、導入企業が多い会社でも、自社とは分野が異なり、導入効果がない可能性もあるためです。

反対に、導入企業が少なくとも自社に近い条件での事例が豊富な場合は、採用成功の確率が上がる可能性があります。

無料相談を設けている会社も多いので、一度商談を受けてみるのも有効です。

②:コンサルティングのサービス体制

採用コンサルティングのサービス体制は、主に以下の2つに分けられます。

サービス体制特徴
研修型採用担当者が採用コンサルティング会社の研修を受けノウハウを蓄積しつつ、採用活動は自走・面接トレーニング・戦略設計方法の教育
伴走型パートナーとして採用戦略やデータ分析などを、一緒行いながらに採用活動を進める・スカウト採用の運用・採用フローの設計

自社の課題をしっかりと確認し、どちらが合っているかを検討しましょう。

③:業務範囲は自社のニーズに合っているか

運用には手を出さず、完全に壁打ち相手になる会社や、すべての工程を担ってくれる会社、自社の悩みに合わせてカスタマイズできる会社など、会社によってサービスの対応範囲は大きく異なります。

採用コンサルティングを有効活用するためには、自社のニーズを明確化することが何より大事。現時点でのリソースや不足しているノウハウなどを徹底的に洗い出し、自社の悩みをサポートしてくれる会社に依頼しましょう。

また、「母集団形成に強い」、「内定者フォローが強い」など、会社によって得意分野が異なります。各企業の得意分野をリサーチするのも、採用コンサルティング会社を選定する際に重要です。

④:採用ノウハウを蓄積できるか

採用コンサルティング会社の選び方の重要なポイントとして、「採用のノウハウを自社に蓄積させて、契約終了後も採用活動に活かせるか」はとても大事です。

そのためには、契約中に取得したデータや媒体の運用方法などの情報を、自社に共有してもらうことが不可欠。契約終了後はデータ共有を不可としている会社もあるので、契約前に必ず確認しましょう。

採用コンサルティングの流れ

既述したように、会社によって業務範囲は異なりますが、ここでは一般的な採用コンサルティングサービスの流れについて解説します。

採用戦略の設計

採用戦略とは、「どのような人材を、どれだけの数、どのような基準・手法で獲得するのか」という、いわば採用目標を達成するための作戦立てのことを指します。

採用活動の土台となる採用戦略を練ることは、採用の質や効率を左右するだけではなく、社内での共通認識を醸成する意味でも重要です。

企業の事例や採用市場のトレンドについての知識が豊富な採用コンサルティング会社は、まさにこれらの要素を客観的に分析できます。採用戦略を立てる上で、非常に心強いパートナーになるでしょう。

選考のプロセス設計

次に、採用したいターゲットに合致した採用媒体の提案・選定や、面接の実施方法、関係者などの選考の細かなプロセス設計などを行います。

選考プロセスが効率的かつ明確に設計されていることによって、母集団の質・量にも大きく影響し、質の良い採用活動を行うことができます。

母集団形成

母集団形成とは、自社の訴求を通して、条件に合った候補者を一定数集めることです。

採用コンサルティングは、母集団形成のための訴求力の高い施策や、ターゲットに合わせた提案をしてくれます。

データ管理・レポート作成

採用活動におけるデータ分析やレポート作成も多くの採用コンサルティングの対応範囲です。

プロに分析してもらったデータをうまく活用できれば、サービスを受けた後もそのデータを元に安定した採用活動を行うことができます。

内定者フォロー

採用活動は、入社後に定着し企業に貢献することで初めて成功と言えます。内定確定の時点で安心せず、内定後の辞退や早期離職を避けるため、適切なフォローを行いましょう

採用コンサルティングは、自社にとってどのようなフォローが最適かを提案し、サポートしてくれます。会社によっては、内定者研修の企画や提案などしてくれるサービスもあります。

【強み別】おすすめの採用コンサルティング会社13選

ここでは、おすすめの採用コンサルティング会社13社を強み別に紹介します。

中小企業や地方企業に強い採用コンサルティング会社

株式会社船井総合研究所

▼ 株式会社船井総合研究所の特徴

  • 中小企業や地方企業のコンサルティングに強みを持つ
  • 年間5,542社の経営コンサルティング実績(2024年5月時点)
  • 経営コンサルティング視点でのサポートをしてくれる

株式会社カケハシ スカイソリューションズ

▼ 株式会社カケハシ スカイソリューションズの特徴

  • 地方企業や中小企業など、難易度の高い企業の成功事例が多い
  • 採用〜育成や定着まで見据えたソリューションをワンストップで提供
  • 地域活性化支援や経営者向け支援、採用ツール制作まで、サポート内容が幅広い

IT系人材に強い採用コンサルティング会社

株式会社クリーク・アンド・リバー

▼ 株式会社クリーク・アンド・リバーの特徴

  • ITやクリエイティブ系のコンサルティング実績が多い
  • 採用戦略から内定者フォローまで、幅広いサポートを用意している
  • 経営人材(CXO)の採用支援も行っている

ワミィ株式会社

▼ ワミィ株式会社の特徴

  • コンサルタントは、全員がエンジニア・IT企業出身
  • 契約の平均継続期間が3年で、導入企業の満足度が高い
  • 戦略立案から実務代行まで、一貫したサポートが可能

株式会社LeIN

▼株式会社LeINの特徴

  • エンジニア職種の採用経験者が多数在籍
  • 日英バイリンガル社員が在籍しているので、外国籍人材のサポートも可能
  • 採用コンサルティングだけでなく、RPO(採用代行)サービスも行っている

ベンチャー企業・スタートアップ企業に強い採用コンサルティング会社

株式会社DRIX

▼ 株式会社DRIXの特徴

  • 事業立ち上げ、事業売却経験を活かしたコンサルティングが得意
  • 採用戦略の設計から採用代行まで、ワンストップでサポート
  • 10,000件以上の採用実務経験を活かした支援

CONVERGENCE(コンバージェンス)株式会社

▼ CONVERGENCE(コンバージェンス)株式会社の特徴

  • ベンチャー企業の中でも、IT企業に特化している
  • ベンチャー企業の人事出身者がサポートしてくれる
  • 「自走化」をゴールにしているので、ノウハウ蓄積に注力してくれる

【番外編】幅広い職種・業種に対応した採用コンサルティング会社

株式会社ネオキャリア(みんなの採用部)

▼ 株式会社ネオキャリア(みんなの採用部)の特徴

  • 中途採用から新卒採用、アルバイト・パートまで、幅広いサービスを提供
  • 延べ10,000社以上の採用支援実績
  • 200以上のサービスの中から、最適なプランを提案してもらえる

株式会社キャリアマート

▼株式会社キャリアマートの特徴

  • 年間クライアント数は、600社以上
  • リピート率は94%で、業界トップクラス
  • RPO(採用代行)サービスでは、業界初の採用ロボットを導入

株式会社マイナビ(マイナビ研修サービス)

▼ 株式会社マイナビ(マイナビ研修サービス)の特徴

  • 40年間に渡る実績があり、採用に関する知見はトップクラス
  • 広報やアセスメントツールから採用支援の研修サービスまで、サービスが幅広い
  • 採用に関する全領域を網羅しているので、ワンストップでサポートしてくれる

採用コンサルティングのメリット

それでは、採用コンサルティングを利用するメリットはどのようなものがあるのかをご紹介します。

経験や知識がある採用のプロに任せられる

自社に採用のノウハウがない場合、人材を採用するとなると、手間やコストが余計に多くかかったり、採用の難易度も高くなったりします。

一方、採用コンサルティングを利用すれば、多角的な視点を持った採用のプロから効率的な進め方を教えてもらうことができます

採用に関する最新の情報を得られる

少子化による採用市場の変化やAI技術の進化などにより、企業の採用活動を取り巻く環境は目まぐるしく変化しています。そのため、従来の採用手法では安定した人材獲得がしづらくなっています。

採用コンサルティング会社は、採用市場のトレンドを常にチェックし、そのうえで自社にあった最適案を提示してくれます。

効率良く採用を進めることができる

母集団の形成から面接、内定後のフォローまで、採用担当者は非常に幅広い業務を担っています。また、冒頭でもふれたように、採用業務と他業務を兼任していることにより、思った通りに採用活動ができないという方も多いのではないでしょうか。

そこで、採用コンサルタントと相談して業務を効率化したり、優先順位をつけることで、より優先度の高い業務に時間を充てられるようになります。

客観的なアドバイスがもらえる

採用活動を自社だけで行っている場合、業界全体で見た自社の立ち位置や競合の動きなどを中立的に分析することはなかなか難しいです。

一方、採用コンサルタントであれば、他社事例を含めた広い視点でのアドバイスが可能です。自分たちではで気づかなかった課題を提示してもらえることて、採用活動を良い方向へと導いてくれるでしょう。

採用コンサルティングのデメリット

多くのメリットがある一方、採用コンサルティングを利用する際には、以下のようなデメリットもあります。

ほとんどの場合初期費用が発生する

1つ目は、初期費用が発生することです。サポートを受ける内容にもよりますが、最低でも数十万のコストが発生しますしかし、採用コンサルティングを利用すれば必ず採用が成功するかというと、そうとも限りません。

そのため、採用コンサルティングで発生する費用は予算内に収まるか、費用対効果が合うかなど、導入の際には慎重に検討しましょう。

候補者との接点が減る可能性がある

一言で採用コンサルティングといっても、間接的なアドバイスを行う会社からPRO(採用代行)のように実務を代行する会社まで、業務範囲はさまざま。

採用活動に充てるリソースが不足しているからといって実務を丸ごと任せてしまうと、候補者と企業の接点が減ってしまうというリスクもあります。

そのようなリスクを回避するためにも、あくまでも自社が主体的に採用活動に関わる意識が必要候補者とのコミュニケーションは、内定承諾や入社後の活躍など、自社への意欲を高めるために不可欠な要素です。

コミュニケーション不足で、採用が失敗する恐れがある

自社の採用担当者と違い、コンサルタントは社外の人間です。そのため、自社の状況や採用方針をきちんと伝えなければ、採用効果が薄れてしまう可能性があります。

打ち合わせやミーティングなどだけでなく、事業の拡大・縮小や人員の変化などが起こった際は、その都度正確な情報を共有する必要があります。

まとめ

この記事では、採用コンサルティングの費用からおすすめ会社の選び方、採用コンサルティングを利用するメリットなどをお伝えしました。

採用活動は、単なる目先の人材確保だけでなく、組織を活性化し企業を成長へと導くことが本質。採用の質を上げることは、今後の組織拡大や経営のために極めて重要なのです。

売り手市場が続く中、今後ますます企業は「選ぶ立場」から「選ばれる立場」に移行していくことが予想されます。

採用に悩む企業にとって、心強いアドバイザーとなりえる採用コンサルティング。気になる方は、ぜひ弊社の無料相談にお問い合わせくださいね。

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この記事の監修者

井上愛海のアバター 井上愛海 株式会社ミギナナメウエ 執行役員

2022年9月東京大学大学院在籍中に株式会社ミギナナメウエの執行役員に就任。
即戦力RPO事業の事業責任者を担い、これまでに80社以上の採用支援に携わる。
【以下実績】
・シリーズBのスタートアップ企業の20名のエンジニア組織を40名まで拡大
・CTO、PM、メンバークラスを採用しゼロからのエンジニア組織を立ち上げに成功

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