Wantedly(ウォンテッドリー)のストーリー機能とは?|書き方のポイントや事例を紹介

Wantedlyのストーリー機能とは、自社の魅力を自由に発信できるブログのような機能です。

Wantedlyのストーリーは内容に制限がなく自由度が高いからこそ、自社の採用ターゲットや採用ブランディングに合わせたコンテンツや活用方法をしっかりと考える必要があります。

この記事を読んでいる方の中にも、「Wantedlyのストーリー機能を活用したいけど、イマイチ効果的な書き方がわからない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、

  • Wantedly ストーリーを活用するメリット
  • Wantedly ストーリーの書き方、活用のコツ
  • Wantedly ストーリー具体的な作成手順
  • Wantedly ストーリーの成功事例

について詳しくご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください!

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目次

Wantedly(ウォンテッドリー)ストーリー機能とは

それでは、Wantedlyストーリー機能の概要を見ていきましょう。

「共感」でマッチングするWantedly(ウォンテッドリー)

Wantedly(ウォンテッドリー)とは、やりがいや社風など「共感」で求職者と企業をマッチングするビジネスSNS兼採用プラットフォームです。ほかの媒体と異なり、給与などの条件の掲載を禁止しているのが最大の特徴で、中途はもちろん、新卒、インターンの採用に対応しています。

Wantedly公式サービスサイト

2024年現在で国内の登録ユーザー数は400万人を突破し、導入企業は41,000社にも昇ります。ユーザーは20〜30代の若い世代が中心で、とくにエンジニアやデザイナー、セールス、マーケティングなどのIT人材が豊富です。

(引用:Wantedly公式HP

ストーリーとは自社の魅力を伝える「ブログ機能」

数あるWantedlyの主要機能の中でも、Wantedlyのストーリー(旧:フィード)機能は、募集要項だけでは伝えきれない企業の魅力を発信するための、いわゆる「ブログ機能」です。具体的には社員インタビューや社内イベントの紹介、企業のビジョンや事業への想いを伝えるコンテンツなど、自社の伝えたいコンテンツについて基本的に制限なく発信することができ、社外の方(採用ターゲット)からはもちろん、社内のメンバーにのエンゲージメントも高めることができます。

Wantedly公式HPによると、Wantedly利用企業のうち約80%が実際にストーリーを活用しており、「ほかの採用手法にもよい影響があった」「候補者の志望度や選考スピードが向上した」という声が多く挙がっているそうです。

Wantedly(ウォンテッドリー)ストーリー機能のメリット

Wantedlyのストーリー機能には、どのようなメリットがあるでしょうか。3つご紹介します!

① 求人票(募集記事)で伝えきれないことを発信できる

Wantedlyのストーリー機能はテーマの自由度が極めて高く、それぞれの企業に合わせたさまざまなコンテンツを発信できます。

<コンテンツの例>

  • 社員インタビュー
  • 内定式の様子
  • 地方企業であれば地域の紹介
  • 福利厚生のまとめ
  • 社内イベントの様子 など

求人票(募集記事)だけでは伝えられない企業の想いや社内の雰囲気をストーリーで伝えることで、自社のビジョンや環境に共感してくれる人材からの応募が期待できます。

② 会社や社員のファンを増やせる

自社の魅力を伝えるコンテンツを展開することは、採用ブランディングにもつながります。「この会社、おもしろい取り組みをしているな」「自分に合っていそう」「事業に興味が出てきた」といったように会社の「ファン」を増やすことで、知名度や企業規模に左右されない採用活動を行えます。

また、すでに働いている社員に対して、企業理解を深めるツール、いわゆる社内広報としても活用できます。社員が企業の魅力を再認識できる機会になり、結果的に社内エンゲージメントの向上につながるのです。

③ 採用目的のオウンドメディアとしても活用できる

オウンドメディアとは、Webサイトやブログなど「自社で保有しているメディア」全般を指しますが、採用においても近年ではもはや必須の採用ツールとなりつつあります。しかし、1からWebサイトを立ち上げるとなると、一般的に数十万から数百万の制作費用がかかる上に、メディアを効果的に運営するにもマーケティングやSEOなどの専門知識が必要です。また、効果が出るまでに時間もかかってしまいます。

一方で、Wantedlyのストーリー機能をオウンドメディアとして活用すれば、追加の制作コストが発生しないにも関わらず、短時間でページを作ることができます。また、Wantedlyはドメイン評価が高いため、作成したページがGoogleの検索結果の上位に表示されやすく、専門知識に頼る必要もありません。

Wantedly(ウォンテッドリー)ストーリーの書き方5ステップ

この章では、Wantedlyストーリーの書き方を5つのステップでご紹介します!

① ペルソナを設計する

やみくもに記事を量産しても、工数をかけた割には読んでもらえなかったり応募につながらなかったりと、なかなか期待どおりの結果は出ません。

ストーリーを作成する際には、「どのような人物像に、どのような読後感を与えたいか」といった目標から逆算しましょう。そのために、まずは採用のペルソナ設計が重要となります。以下のようにできるだけ具体的な人物像を決めることで、採用ターゲットのニーズに対して的を得たストーリーを作成することができ、採用可能性を高めることができます。

  • 属性(年齢・性別・居住地・職歴・学歴など)
  • スキル(経験・資格など)
  • 価値観(志向性・仕事観など)

② 作成の目的を整理する

次に、ストーリー作成の目的を整理しましょう。ここで注意すべきなのが、求職者はさまざまなタイミングでストーリーに触れているということです。どの採用フェーズで見てもらいたいのかを含め、目的を明確にしましょう。

<ストーリー作成の目的例>

▽ 応募前

  • 応募を迷っている層に対して、エントリーを後押ししたい
  • 自社の認知度を上げて母集団を増やしたい

▽ 選考中

  • 社内の雰囲気を伝え、入社後のイメージを具体化させたい
  • 企業の想いや社会への貢献度を伝えて、志望意欲を上げたい

▽ 内定後

  • 入社後どのように成長できるか伝え、内定承諾につなげたい
  • 入社後活躍に向けて、ロールモデルを見つけてほしい

③ テーマを決める

ペルソナと目的が決まったら、テーマを設定しましょう。①のペルソナ像に対して、②の目的を達成するにはどのようなコンテンツがよいか、細かく情報を整理していきます。

的確なヒントを得るために、ペルソナと条件の近い社員にヒアリングするのもおすすめです。意外と、これまでの採用活動では想像もしなかったような、求職者のリアルな視点に気づくことができます。

<テーマ決めの例>

ペルソナ:上昇志向の女性(フェーズ:選考中)
テーマ:女性役員へのインタビュー、女性社員のキャリアパスの紹介、など

④ 情報収集・インタビューを行う

次は、記事執筆に向けて情報収集やインタビューを行いましょう。ストーリーをはじめとするコンテンツで起こりがちなのが、「候補者にできるだけ多くの情報を伝えたい」と欲張ってしまい、結果的に「情報が多すぎて結局読者に何も伝わらない」という状況に陥ってしまうケースです。

しかし、ストレートで心に響くコンテンツを発信するためには、ペルソナが欲している情報に厳選することが最も重要です。たとえば社員インタビューを行う際には、事前にbを用意して読後感をインタビュイーとすり合わせておくなど、計画的な情報収集を意識しましょう。

⑤ 配信・拡散を行う

記事が完成したら、積極的に情報を発信しましょう。その際には、SNSなどで拡散することはもちろん、ダイレクトリクルーティングなどほかの採用手法で活用することも重要です。

そうすることで、Wantedly経由だけでなくSNSや他媒体からの応募の流入が期待でき、ストーリーによる採用効果を最大限化することができます。

この際に注意していただきたいのが、社内のメンバーにストーリーの拡散を依頼するときに「タスク」としてメッセージなどで依頼してしまうと、他の業務より優先順位を下げられてしまったり迷惑がられたりしてしまうのでまとまった人数が出席するい会議で5分だけ時間をもらったり、自分で対象メンバーのデスクに行って直接依頼するなどして「目の前」で拡散してもらうことで確実に拡散してもらうことができます。

ただ、こういったようなストーリーにおける施策を実行しようとすると、戦略設計やスケジュール管理や進捗管理にかなりの工数がかかるため、「自社にリソースがない」「ストーリー記事を作るのが初めてで失敗したくない…」という方はぜひ弊社のようなWantedlyの運用代行業者に依頼してみるのもおすすめです。

Wantedly(ウォンテッドリー)ストーリー作成の手順

ここでは実際の操作画面をもとに、ストーリー作成の具体的な手順を解説します。

① 作成画面にアクセス

まずはストーリー記事の作成画面にアクセスしましょう。

▽ 管理画面から入る場合
管理画面の左メニュー「ストーリー」を選択し、「ストーリーを作成」をクリックします。

▽ 個人アカウントから入る場合
プロフィールアイコンをクリックし、会社ページに移動します。

会社ページ内の「ストーリー」を選択し、次ページで「記事を投稿」をクリックします。

② 記事の執筆

「タイトル」「カバー写真(アイキャッチ)の設定」「本文」の順番でストーリー記事を作成していきます。

なお、作成の際には、Wantedlyの表記規定に従いましょう。

推奨画像サイズは縦560px × 横1280px

カバー画像の推奨サイズは縦560px × 横1280pxです。これ以外の画像をアップロードした場合は、システム側に16:7のアスペクト比で自動調整されます。

なお、カバー写真は自前のものだけでなく、Unsplashからも選択できます。

③ 記事の公開

ページ右上「公開に進む」をクリックし、投稿先を選択して記事を公開しましょう。

また、ユーザーが記事を見つけやすくするために、公開の際には以下のように「登場人物」や「タグ」を活用するのもおすすめです。

Wantedly(ウォンテッドリー)ストーリー活用のコツ

ここでは、ストーリー記事の効果を最大化するためのコツを3つご紹介します!

① あらゆる採用ステップで活用する

いくら力を込めて作成したストーリー記事でも、「いつか誰かに見てもらえるだろう」という受け身の姿勢ではその効果は薄れてしまいます。ストーリーをきちんと活用するためには、自主的に露出を増やすなどの取り組みが重要になります

具体的には、前述のとおりスカウトメッセージや面接前のやり取りなどあらゆる採用ステップでURLを記載するなど、候補者に意識的に読んでもらう工夫をしましょう。

② SNSで拡散する

Wantedlyでは、投稿した記事をX(Twitter)やFacebookなどのSNSを通して拡散できる「応援機能」があります。これにより、Wantedly以外のSNSユーザーにも企業の情報が届くようになり、自社に興味を持ってくれる人材が増えるでしょう。

また、「ストーリー記事のPV数」や「応援を獲得した数」はWantedly内の会社ランキングやトレンドにも影響しますので、結果的にWantedly上での応募数の増加や認知度の向上にも繋がります。社内への協力を仰ぎ、ストーリー記事をできるだけ拡散できる体制を構築しましょう。

③ 2,000~3,000文字で離脱を防ぐ

一般的に、人が5分間で読める文字数は2,500文字程度と言われています。

多くの求職者はスキマ時間にスマートフォンで記事を閲覧しているため、文字数が多すぎると途中で読むのをやめてしまうリスクが高まってしまいます。とはいえ、あまりに短すぎても、伝えたいことが伝えきれずに求職者の心に響かないコンテンツになってしまいます。

そのため、読みごたえを感じ、かつ最後まで読んでもらうためには、1記事あたり2,000~3,000文字程度に抑えるのがおすすめです。どうしても長くなってしまう場合は前編・後編に分けるなど、求職者の目線に立った工夫をしましょう。

Wantedly(ウォンテッドリー)ストーリーの成功事例

公式HPの導入事例をもとに、ストーリー機能を活用して採用に成功している企業を3社ご紹介します。

株式会社新東通信|ストーリーの影響で応募数が増加

株式会社新東通信は、東京、名古屋、大阪を中心に広告事業を展開しています。

独特の視点を持ちつつ、おもしろい発想ができる人材を求めて逆求人系のイベントに参加したのですが、自社の魅力を十分に伝える時間がないことに課題を感じました。応募前の段階で魅力を訴求できる媒体が必要と感じ始めた頃、Wantedlyに出会ったそうです。

Wantedlyでは主にストーリー機能とミートアップ機能を活用していますが、とくにストーリー記事の効果で応募数が増加していることを実感。学生からは「ストーリーを読んでおもしろそうだと思った」「あの記事が応募のきっかけになった」といった声が多く挙がり、ほかの採用手法にもよい影響が出ているのを感じました。

2020卒では東北大学と広島大学から2名採用できましたが、いずれもストーリー記事が応募のきっかけになったそうです。

株式会社Dreamly|ストーリー記事が入社の決め手に

香川県でITコンサルをメインに事業展開する株式会社Dreamly。CEOがスウェーデン出身という事もあり、当初はLinkedInや人材紹介を利用して外国籍の人材を中心に採用していました。しかし、優秀な人材を求めるあまり自社のよい部分ばかりをアピールしていたため、入社後のミスマッチが多く発生していました。

そのような状況を打破すべく、より価値観の合う人材を求めて国内のエンジニア人材をターゲットに変更し、Wantedlyの活用を開始。創業したばかりで知名度がなく、情報発信の大切さを知っているからこそ、ストーリー機能に魅力を感じました。

ストーリーでは地方移住など若者に関心のあるテーマを中心に発信し、Wantedlyの急上昇ランキングで1位に輝いたこともありました。2020年にはフロントエンジニアを2名採用しましたが、1名はストーリーがエントリーのきっかけになり、もう1名はストーリーを通じて企業の雰囲気が伝わったことが内定承諾の動機になったそうです。

株式会社クレスティア|採用だけでなく社内環境にもよい影響が

株式会社クレスティアは、Webコンサルティングや自社サービスの開発を行っています。当初はスキル面に特化したサービスを利用して採用活動を行っていたものの、なかなかベンチャーマインドを持った人材に出会えませんでした。

そんな中、自社の求める人材にアプローチするために採用広報に注力すべく、ストーリー機能を持つWantedlyを導入しました。実際に活用してみると、応募してくれる人材はストーリーを隅々まで読んでいることが多く、事業や社風などへの共感度が高いため、実りのある採用につながっているそうです。

また、社内ではチームの垣根を超えてプロジェクトを進めることが多い中、社員インタビューをとおして社員間の相互理解が高まっていることを実感し、採用だけでなく社内コミュニケーションの活性化という想定外のメリットも感じているそうです。

まとめ

この記事では、Wantedlyストーリー機能の書き方のコツ、成功事例をご紹介しました。

求人票だけでは伝えきれない想いを発信できるストーリー機能ですが、実りのある採用活動を成功させるためには、何より「目的を明確化して戦略的に運用していくこと」が重要です。

「ストーリー機能を通じて採用広報をさらに強化させたい!」という方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽に弊社までご相談ください。

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この記事の監修者

井上愛海のアバター 井上愛海 株式会社ミギナナメウエ 執行役員

2022年9月東京大学大学院在籍中に株式会社ミギナナメウエの執行役員に就任。
即戦力RPO事業の事業部長を担い、これまでに150社以上の採用支援に携わる。
【以下実績】
・シリーズBのスタートアップ企業の20名のエンジニア組織を40名まで拡大
・CTO、PM、メンバークラスを採用しゼロからのエンジニア組織を立ち上げに成功

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