【人事向け】ミドルの転職の評判は?口コミや料金を徹底解説!

少子化による人材不足などの背景により、30〜50代のミドル世代の転職市場は年々存在感を増しています。

実は、若年層にはない多くのメリットがあるミドル世代。近年、IT系など特定の専門分野やマネジメント職を中心に、30代・40代・50代のミドル世代を積極的に採用する企業が増えています

ミドル世代を採用する企業側のメリットとしては、以下の通りです。

  • 豊富な経験や高い専門性があり、即戦力になる
  • 自社にはない人脈を持っている可能性がある
  • 若年層に比べ、早期離職のリスクが少ない
  • 育成コストを削減できる

この記事では、国内最大級のミドル向けスカウト型転職サービス「ミドルの転職」についてご紹介します。

ミドルの転職の掲載料金やプラン、求職者側の口コミやなどについて解説しますので、ぜひご覧ください。

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目次

en ミドルの転職とは何?

ミドルの転職公式サイト

ミドルの転職とは、エン・ジャパン株式会社が運営するハイキャリア向けのスカウト型転職サービスです。

その最大の特徴は、30代・40代のミドル世代に特化していること経営幹部や管理職クラスの求人を多く掲載しており、年収1000万円以上のハイクラス求人も5000件以上と豊富です。

エン転職とミドルの転職の違い

エン転職とミドルの転職の違いは、主に「登録者の年齢層」と「求人内容」の2点です。

違い①:年齢層

エン転職は登録者の約7割が35歳以下の若手層。それに対して、ミドルの転職の登録者は30代・40代がメインで、平均年齢は45歳です。

違い②:求人内容

エン転職は、総合転職情報サイトで、幅広い内容の求人が掲載されています。また、若手層がメインターゲットとなっていることからもわかるように、未経験歓迎の求人も多く掲載されているのが特徴です。一方、ミドルの転職は、ハイクラス向けの求人がメインです。

したがって、ポテンシャル採用も含めた若手を求める場合はエン転職、即戦力となる経験豊富な人材を採用したい場合はミドルの転職がおすすめです。

ミドル世代向けの求人は国内最大規模で、会員数は250万人を突破

サービスを開始した2000年以降、会員数は右肩上がりに増えており、2024年にはなんと250万人を突破しています2024年3月からは公式アプリもリリースされました。

また、ミドルの転職には23万件以上の求人が掲載されており、その数は国内最大級。(2024年4月時点)

提携エージェントは400社以上にのぼり(2024年4月時点)、希望の条件に合う複数のエージェントと一度に出会えるのは候補者にとって大きなメリットです。非公開求人や独占求人が多く含まれるのも、人気の秘密と言えそうです。

若手向けダイレクトリクルーティングサービスのAMBIと連携

AMBI(アンビ)とは、ミドルの転職と同じくエン・ジャパンが運営する若手ハイキャリア向けのスカウト型転職サービスです。

どちらもハイキャリア向けの中途採用を扱っていますが、以下のように年齢層での棲み分けを行っています。

ミドルの転職:30代から40代(平均年齢45歳)

AMBI:20代から30代前半(平均年齢28.2歳)

ミドルの転職とAMBIは、スカウトのテンプレートが共通で使えるのに加え、企業側のログイン画面やUI(サイト操作や検索方法)もほぼ同様。操作方法を覚える手間が省けるのもあり、若手・ミドル世代と両方の年齢層での採用を検討している場合は、セットで利用している企業も多いです。

en ミドルの転職の評判【口コミ掲載】

では、ミドルの転職の評判はどうでしょうか?実際にme ミドルの転職を利用しているユーザー(求職者)の口コミを「良い口コミ」と「悪い口コミ」の両方ご紹介します。

en ミドルの転職の良い口コミ・評判

43歳で2回目の転職をしました。結果、仕事も家庭も全力で楽しむことができる環境に辿り着きました。現職への転職を紹介してくれたエージェントと出会えたのはこのミドルの転職。ほんと感謝してます!!

ミドルの転職、ドンピシャに自分の専門分野の求人サジェストしてきてすげぇなって思ってる。

en ミドルの転職の悪い口コミ・評判

試しにenのミドルの転職に登録してみたらメールがいっぱいきすぎて無視してたら24時間待たずにリマインダーしてくる人が何人もいてめんどくさくて登録解除してしまった…

ミドルの転職(エンジャパン)、特定のキーワードに引っかかった人に自動で求人情報が流れてくるみたい。今日登録して、もう9人もエージェントからの自動面談メールが来たwww

X(旧Twitter)で口コミを探してみたところ、求人の質の良さや、自分に合った求人を紹介してくれるという評判・口コミが多く上がっていた一方で、主にエージェントから送信されるメールの多さや内容に不満を持っているという評判・口コミもありました。

en ミドルの転職の特徴

ほかのサービスと比較して、ミドルの転職の大きな特徴は以下の5点です。

特徴①:スカウトからの応募率が高い

ミドルの転職は、スカウトからの応募率が平均10%と他サービスの中でも高水準です。

1日に数十通ものスカウトを受け取る若手層に比べ、ミドル世代は受け取るスカウトの数が少なく、受け取ったスカウトに反応する傾向があるためと考えられます。

したがって、ミドル世代を求める企業にとって、ダイレクトリクルーティングは非常に相性のよいサービスだといえるでしょう。

特徴②:登録者の年齢層は30代・40代がメイン、50代も

ミドルの転職の登録者は、30代までが34%、40代が43%と、30代~40代で約8割を占めています。

エン・ミドルの転職の登録者年齢

(引用:エン・ジャパン公式HP より引用)

また、2021年には、ミドルの転職での転職決定者に占める50代以上の比率が2割を超えたと発表されています。現時点では、50代の登録者は23%に留まっていますが、50代以降の求職者は今後ますます増加すると考えられます。

特徴③:管理部門系だけでなく、営業系やIT系の採用実績も豊富

「ミドルの転職=管理部門や経営幹部クラスの採用」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。しかし、管理部門系に次いで、2位は「営業系」、3位は「IT・Web・通信系」と、この3職種の採用決定が多いのが特徴です。

エン・ミドルの転職の採用実績

(引用:エン・ジャパン公式HPより引用)

また、求人数に関しても、「IT・Web・通信系」の求人は6万件以上(全体の約25%)掲載されています。(2024年4月時点)このことから、多くの企業がミドルの転職を使って即戦力となるIT系人材を求めていることがわかります。

特徴④:候補者から企業側に「気になる」を送れる

「気になる」機能とは、候補者が興味を持った求人に対し、「匿名」でその意思を企業に伝えることができるサービスです。

「気になる」ボタンを受け取った企業は、その候補者に興味を持てば、「会ってみたい」のメッセージを送ることができます。「会ってみたい」からの応募率は30%と非常に高く、書類選考通過の可能性が高い候補者からの応募が見込めます。

また、応募となると、候補者にとってハードルが高くなってしまい潜在層を取りこぼすリスクにも繋がります。そういった点でもこのようにカジュアルに接点を持てるのは、企業側にとっても候補者側にとってもメリットになるでしょう。

特徴⑤:「求める人物像の可視化」で選考のばらつきを回避

企業側の採用におけるよくある悩みとして、「面接官による選考基準のずれ」があります。採用したい人物像が曖昧だと、本当は有力な人材を書類選考で落としてしまったり、企業と候補者にミスマッチが起こったりと、採用活動全般に悪影響が出てしまいます。

しかし、エン・ジャパンが展開する「求める人財可視化サーベイ」では、30問の質問に回答することで、求める人物像の可視化ができます。

求める人財可視化サーベイの事例

(引用:en 人事のミカタ より引用)

求める人財可視化サーベイを利用することにより、採用担当者や現場社員、経営者で採用基準を統一して、企業のビジョンに沿った人材を採用でき、入社後の定着にもつながるでしょう。

こちらのサービスは有料のオプションとなりますが、ミドルの転職申し込み後、初回5名までは無料で利用できますよ。

特徴⑥:入社後もサポートがある

エン・ジャパンでは、入社1年目の社員を対象とした「HR OnBoard」というアフターサービスがあります。

内定者フォローのサポートをしてくれるサービスは多くありますが、その先の定着を見込んだ入社後のサポートをしているのは、これまで人材業界を牽引してきたエン・ジャパンならではの強みですよね。

具体的には、入社1年以内の社員に対して月に3問の質問を送り、社員は簡単なスタンプで回答します。企業側は「晴れ・くもり・雨」の3つで社員の状況を視覚的に把握することができます。この時点で、もし離職の恐れがある場合は、エン・ジャパンからアドバイスを受けることができます。

実際に、HR OnBoardを導入した企業の平均離職率は13.6%から5.3%まで下がったそうです。

こちらのサービスは、ミドルの転職経由で入社した場合は無料で利用できます。定着に悩む企業にとって非常に心強いサービスです。

en ミドルの転職の料金【掲載料金/成功報酬】

ミドルの転職は利用料金は、「掲載料金+成功報酬(理論年収の20%)」です。以下3つの料金プランがありますので、自社に合ったものを選定しましょう。

ライトレギュラープレミアム
基本利用料(年)60万円90万円120万円
成功報酬(1人当たり)理論年収の20%(例:提示年収800万円の場合、800万円✖20%=160万円)
スカウト数(月)500通1,500通3,000通
求人掲載数(月)30枠50枠100枠
求める人財可視化サーベイ5万円/5人※ミドルの転職経由は初回無料
HR OnBoard(年)※入社後フォローサービス1万円/1人※ミドルの転職経由の入社者は無料

ほかの採用媒体との比較

ミドルの転職のほかに、ハイクラス向けのダイレクトリクルーティング(中途採用)で有名なサイトは、ビズリーチリクルートダイレクトスカウトが挙げられます。

3つのサービスの違いについて、詳しく見ていきましょう。

会員数年齢層料金体系特徴
ミドルの転職250万人30代~40代掲載料金+成功報酬・入社後1年間のフォローサポートがある・ミドル世代に特化している
ビズリーチ236万人30代~40代掲載料金+成功報酬・候補者側に有料プランあり・会員登録には審査が必要・スカウトがメイン
リクルートダイレクトスカウト非公開20代~50代成功報酬・掲載料金がかからず、成功報酬のみ・スカウト、求人掲載が無制限・幅広い年齢層

ビズリーチとの違い

CMでもお馴染みのビズリーチ。ダイレクトリクルーティングの第一人者で、「ダイレクトリクルーティングといえばビズリーチ」と想起する方も多いのではないでしょうか。導入実績は28,900社以上、会員数は236万人以上と、国内トップクラスの規模を誇ります。

ビズリーチもミドルの転職と同じくハイクラス向け転職サービスですが、ミドルの転職と大きく異なるポイントは以下です。

違い①:候補者側に有料プランがある

違い②:会員登録には年収や職歴などビズリーチ独自の審査を通過する必要がある

違い③:採用方法は企業側からのスカウトが前提

▼ ビズリーチはこんな企業におすすめ

  • 急いで空席を埋める必要があるなど、スピーディーに採用決定したい企業
  • ハイクラスかつ高年収のポジションを採用したい企業
  • 認知度に課題があるなど、自ら積極的に候補者へアプローチしたい企業

スカウト前提での採用活動をしたい企業はビズリーチを、スカウトと求人掲載の両方をバランスよく行いたい企業はミドルの転職をおすすめします。

リクルートダイレクトスカウトとの違い

リクルートダイレクトスカウトは、株式会社リクルートが運営するハイクラス向けの転職サイトです。その特徴は、なんといっても圧倒的な求人数。これまでリクルートが培ってきたノウハウを活かし、毎月2万人以上の求職者が新規登録しています。

ミドルの転職との大きな違いは、主に以下の4点です。

違い①:ミドル層だけでなく、20代から50代まで、幅広い年齢層が登録している

違い②:料金は成功報酬のみなので、採用が決定するまで無料で利用できる

違い③:求める条件を設定すれば、それに合致する登録者にスカウトを自動送信してくれる

違い④:スカウト数や求人の掲載数が無制限

▼ リクルートダイレクトスカウトはこんな企業におすすめ

  • 「急ぎではないが、いい人材がいたら採用したい」と考えている企業
  • コストを抑えて採用したい企業
  • ターゲットを絞りすぎず、幅広い層や多数の候補者にアプローチしたい企業

コストを抑えたい企業はリクルートダイレクトスカウトを、費用がかかっても即戦力となる人材をスピーディーに採用したい企業はミドルの転職をおすすめします。

en ミドルの転職がおすすめな企業

30代以上の中間管理職以上の人材を採用したい企業

ミドルの転職は、日本で唯一のミドル世代特化型の転職サイトということもあり、登録者の98%以上が30代以上です。経験豊富なスキルやマネジメント経験がある候補が多く登録していますので、即戦力になるミドル世代に効率よくアプローチができます。

また、登録者の3人に1人が、ビジネスレベルの英語力を持っています。

採用のリソースがない企業

ミドルの転職では、CS(カスタマーサクセス)専門チームが採用活動をサポート。システムの操作方法だけでなく、求人やスカウト文面、面接内容の整理など、具体的な支援が充実しているのが魅力的です。

▼ 申し込み後の流れ

① 作戦会議・キックオフ

  • ゴールの確認
  • 活用アドバイス
  • オンボーディング支援

② 初月運用サポート

  • 操作方法のレクチャー
  • 求人やスカウト文面サポート
  • 面接内容の整理サポート
  • リファレンスチェックの活用サポート

③ 2か月目以降

  • 専任の問い合わせ窓口
  • 採用成功に役立つ情報提供

④ 採用・入社

  • HR OnBoard(入社後1年間のフォローサービス)

採用活動開始前から内定・入社後のフォローまで、長期に渡って丁寧なサポート体制が整っていることは、採用リソースが不足している企業にとっては大きな安心材料になりますよね。

IT系の企業

既述したように、ミドルの転職は技術系職種の採用実績が豊富。実は、IT系の企業にもおすすめのサービスなのです。

実際に、ミドルの転職における全体の採用決定数のうち、16%は「IT・Web・通信系」です。

IT系に特化した転職サイトは数多くあるものの、その多くは20代・30代の若手をメインターゲットとしています。

ミドル世代のIT人材を採用するメリットは、単に実務経験が長く即戦力となる人材の獲得だけではありません。社会人経験が長いミドル世代は、後輩や部下の育成、マネジメント経験が豊富であるという点も、企業の今後を長期的なスパンで考えたときに大事なポイントとなります。

次の世代の育成などを含めたIT人材の採用を考える企業にとっては、ミドルの転職は重要な選択肢の1つとなるでしょう。

まとめ

統計局の調査によると、2023年3月の転職者は325万人と、1年前に比べて12万人増加しています。転職者が増加している理由としては、多様な働き方の広まりや、AI技術の拡大により求められる人材が徐々に変化していくことなどが挙げられます。

(引用:総務省 統計局HP より引用)

また、少子化により新卒採用の難易度は年々上がり、多くの企業が慢性的な人材不足に頭を抱えている昨今。スキルの高い若手は、今後ますますレッドオーシャン化していくことが見込まれるでしょう。

したがって、とくに中小企業にとって、ミドル世代の早期獲得は重要な鍵になるのではないでしょうか。
これまでに紹介したように、ミドルの転職は、採用決定職種が幅広いことやサポート体制が整っていることなど、企業側にとってメリットがたくさんあります。採用のリソースに自信がないスタートアップ企業やベンチャー企業にもおすすめのサービスですので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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この記事の監修者

井上愛海のアバター 井上愛海 株式会社ミギナナメウエ 執行役員

2022年9月東京大学大学院在籍中に株式会社ミギナナメウエの執行役員に就任。
即戦力RPO事業の事業部長を担い、これまでに150社以上の採用支援に携わる。
【以下実績】
・シリーズBのスタートアップ企業の20名のエンジニア組織を40名まで拡大
・CTO、PM、メンバークラスを採用しゼロからのエンジニア組織を立ち上げに成功

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