求人票は、単に求人情報を告知するものではなく、企業の文化や価値観を伝える手段でもあります。魅力的な求人票は応募者からの関心を集め、最終的には志望度の高い人材を引き寄せることができます。
そのなかでも、エンジニアの求人票は、一般的な職種の求人票と比較して、どのような違いがあるのでしょうか。
そこで本記事では、エンジニアの求人票を書くうえで意識すべきポイントやエンジニアの求人票で書くべき項目、書き方の例などを解説します。
エンジニアの採用を予定している企業の担当者様は、ぜひ最後まで読んでみてください。
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求人票で求職者がチェックする項目
まずは、求人票で求職者がチェックする項目を4つ紹介します。
仕事内容
求人票で求職者がチェックする項目の1つ目は、仕事内容です。
仕事内容は、具体的にどのような業務に携わることになるのか、自分のスキルやキャリアビジョンにマッチしているかを、確認するための重要なポイントです。
記載項目としては、職務の範囲、具体的な業務、プロジェクトの目的やチーム内での役割などを記載します。。例えば、使用する技術、開発環境、、クライアントとの折衝、チームでの協働プロジェクトなど、具体的な業務内容や責任範囲を明示することが望ましいです。
勤務地
求人票で求職者がチェックする項目の2つ目は、勤務地です。
多くの候補者にとって、勤務地は仕事を選択する際の重要な判断基準となります。
そのため、勤務地の情報を記載する際には、オフィスがある具体的な地域や、主要交通機関からのアクセス方法など、より詳細な情報を提供することが望ましいです。これにより、応募者は自宅からの通勤時間を見積もったり、引っ越しが必要かどうかを検討したりすることができます。
年収
求人票で求職者がチェックする項目の3つ目は、年収です。
年収は、言わずもがな多くの候補者が重視するポイントです。年収の情報は、応募者が仕事を選択する際の決定的な要因の一つとなることが多く、企業としても記載には細心の注意を払う必要があります。
また、年収情報を記載する際には、基本給の範囲に加えて、ボーナスやインセンティブ、その他の手当や福利厚生など、可能な限り具体的かつ透明性のある情報を記載することが重要です。また、給与の決定基準や昇給の機会、評価体系についても触れることで、求職者により具体的な情報を伝えることができます。
年間休日数
求人票で求職者がチェックする項目の4つ目は、年間休日数です。
年間休日数は、応募者がワークライフバランスや自身のプライベートの時間をどの程度確保できるかを判断するうえでの重要な指標となります。
年間休日数を求人票に記載する際には、ただ数字を挙げるだけでなく、その休日がどのように構成されているか(国民の祝日、夏季休暇、年末年始休暇など)に加え、休日取得の柔軟性(例えば、有給休暇の取得しやすさや、長期休暇の取得可能性)についても触れることが重要です。
これにより、応募者は自分のライフスタイルや家族の状況、趣味や休暇といった個人的なニーズに合わせて、休日を楽しむことができます。
エンジニアの求人票を書くうえで意識すべきポイント
続いて、エンジニアの求人票を書くうえで意識すべきポイントを3つ紹介します。
ポイント①:言語やなどの専門用語を正しく記載する
エンジニアの求人票を書くうえで意識すべきポイントの1つ目は、言語などの専門用語を正しく記載することです。
エンジニアリングの領域では、プロジェクトや開発環境によって使用されるプログラミング言語、フレームワーク、ツールが異なります。応募者にとって、これらの情報は仕事を選ぶ上での重要な判断基準の一つとなります。。
例えば、Java、Python、Rubyといったプログラミング言語や、React、Angularといったフレームワーク、さらにはDockerやKubernetesといったコンテナ技術など、具体的な技術名を明記することで、自社が使用している言語を応募者にはっきりと伝えることができます。
非エンジニアがよくしてしまいがちなミスとして、「言語などの専門スキルの記載を間違えている」というのがあります。JavaをJAVAと記載していたり、Rubyをrubyと記載しているだけでエンジニアからの信頼を損なう可能性があるので、気をつけて記載するようにしましょう。
ポイント②:開発環境は可能な限り詳細に書く
エンジニアの求人票を書くうえで意識すべきポイントの2つ目は、開発環境は可能な限り詳細に書くことです。
開発環境には、使用しているプログラミング言語やフレームワーク、開発ツール、バージョン管理システム、データベース技術など、具体的な技術要素のほか、チームでのコーディング標準、アジャイルやウォーターフォールといった開発手法、リモートワークの可否やフレックスタイムの有無など、働き方に関する情報も含まれます。
なお、開発環境の詳細な記載は、技術的なマッチングだけでなく、応募者が企業の文化や働き方について理解するのに役立ちます。
例えば、最新の技術スタックを用いたプロジェクトに取り組んでいることを強調すれば、技術的な成長を望むエンジニアの興味を引くことができます。また、チームでのペアプログラミングやコードレビューを積極的に行っているといった情報は、コラボレーションを重視する文化があることを示し、チームワークを大切にするエンジニアにとって魅力的な職場となり得ます。
ポイント③:一緒に働くエンジニアの情報も記載する
エンジニアの求人票を書くうえで意識すべきポイントの3つ目は、一緒に働くエンジニアの情報も記載することです。
一緒に働くエンジニアの情報も記載することは、応募者にとってチーム内での自分の役割や、自身がチームにどのように貢献できるかを理解するうえで非常に有益です。
同時に、候補者は自分がチームに溶け込めるか、そして自分のキャリア目標や働き方に合致するかどうかを評価できます。また、チームメンバーの専門性や成果を知ることで、ポジションに対する興味やモチベーションが高まることもあります。
社員の協力を得ながらインタビューなどを行い、経歴や仕事への取り組み方などを記載しましょう。
エンジニアの求人票で書くべき項目
続いては、エンジニアの求人票で書くべき項目について紹介します。エンジニアに限らず、求人票に書くべき項目は多岐にわたりますが、エンジニアの求人票では特に下記の8項目は必ず書いてください。
- 職種名
- 仕事内容
- 就業場所
- 賃金
- 勤務時間
- 福利厚生・待遇
- 応募資格
エンジニアの求人票の書き方例
続いては、エンジニアの求人票の具体例を紹介します。
職種名 | アプリケーションエンジニア |
仕事内容 | 【上流から携われる/地域限定職】フルリモートで大規模案件や先端技術開発などを担当! |
具体的な仕事内容 | アプリケーションエンジニアとしてさまざまなプロジェクトに参画します。 【リモート開発で首都圏や全国の案件を担当】 お住まいの地域のクライアントだけではなく、リモート開発を活用することで首都圏や他拠点のプロジェクトに参画します。 ※金融や保険、製造、公共など幅広い業界の案件を担当していただきます。※大規模案件が多く、スキルの幅を広げられます。 【上流から参画できるプロジェクト多数】 企画や提案など、最上流から携われるプロジェクトもあります。また、要件定義~設計、テスト、リリース後の運用・保守にいたるまで一貫して担当できるプロジェクトもあります。「指示どおりの設計をするだけ」ということはなく、さまざまな経験が積めます。 ※参画するプロジェクトは、経験やスキル、希望を考慮のうえ決定します。 ▼教育体制 新入社員の方には、必ず一人メンターがつくため、わからないことがあれば、いつでも相談が可能です。 ▼キャリアパス 職務ごとに必要なスキルなどを明確に定めており、目標を持ったうえでキャリア形成ができます。技術を極めることも、マネジメントを極めることも可能です。 |
チーム組織構成 | 20代~ミドル・シニア層まで幅広い世代のエンジニアが活躍中です。フレキシブルな働き方ができることから、女性のリーダーや管理職も多数います。 年齢・性別を問わず積極採用しているため、ご興味がある方は、ぜひご応募ください。 |
対象となる方 | 【学歴不問】 なんらかの開発経験がある方(オープン系システムやWebアプリなど) ※開発環境・言語不問 【必須条件】 オープン系システムWebアプリケーションモバイルアプリケーションホスト系システム など、なんらかの開発経験がある方を募集します。 ※経験年数や開発環境・言語、成果物は不問です。※社会人経験10年以上の方も歓迎します。 【以下いずれかの経験者は優遇】 フレームワークを用いたサーバサイド開発フロントエンド開発クラウドネイティブ・アプリケーション開発モバイルアプリケーション開発業務自動化ソリューションに関する開発ERPパッケージ開発Cloudソリューション開発 ※リーダー経験者は、技術面の責任者としてプロジェクトリードをお任せします。 |
勤務地 | 【転勤なし/U・I・Jターン歓迎(補助あり)】 札幌・仙台・大阪・広島・福岡のいずれかの事業所 ※お好きな勤務地をお選びいただけます。※「地域限定職」採用のため転居をともなう転勤はありません。※U・I・Jターン支援あり(転居にともなう費用負担制度あり)。※リモートワーク(在宅勤務)導入プロジェクト多数。※受動喫煙対策:あり |
勤務時間 | 9:00~18:00(所定労働時間8時間 休憩60分) または フレックスタイム制・フレキシブルタイム…(始業)7:00~10:00、(終業)15:00~22:00・コアタイム…10:00~15:00・1日の標準労働時間…8時間 ※参画するプロジェクトや事業所により異なります。 |
雇用形態 | 正社員 試用期間6カ月(期間中、給与など労働条件に変動はありません) |
給与 | 月給21万円~57万円 ※入社時の職位に準じます。※経験や能力などを考慮し決定します。※時間外勤務が発生した場合は、別途時間外手当を支給します。 【各職位の年収例・月給例】 ■マネージャークラス想定年収:660万円~1000万円想定月給:月給38万円~57万円+賞与年2回 ■リーダー・メンバークラス想定年収:350万円~想定月給:月給21万円~38万円+賞与年2回 【賞与】 年2回(6月・12月) 【入社時の想定年収】 年収350万円~1000万円 【年収例】 年収900万円(40代)※年俸同額 年収700万円(40代)※年俸同額 年収560万円(30代)※年俸同額 |
待遇・福利厚生 | 【年間休日】 120日以上 【休日・休暇】 ■完全週休2日制(土・日) ■祝日休み ■年末年始休暇(12月30日~1月3日) ■有給休暇(半日単位で取得可) ■産前・産後休暇(取得実績あり) ■育児休暇(取得実績あり) ■フレッシュアップ休暇 ■特別休暇 ※5日以上の連続休暇OK |
活かせる開発環境・言語・ツールなど | Java/Spring/C#/Angular/React/DevOps,CI/Swift/Kotlin/SAP/Oracle/Salesforce/ServiceNow/RPA/UiPATH/COBOL/PL/I/アセンブラ など |
プロジェクト例 | ご経験を活かせる、以下のようなプロジェクトをお任せします。 ■サーバサイド開発(Java、C#など) ■フロントエンド設計・開発(Angular、Reactなど) ■モバイルアプリ開発(Swift、Kotlinなど) ■クラウドアプリケーション開発・運用(DevOpsにおけるCI/CDなど) ■クラウドソリューション設計・開発(SalesForce、ServiceNowなど) ■ERPパッケージ開発(SAP、Oracleなど) ■業務自動化ソリューション開発(UiPATHなどRPA) ■その他業務アプリ開発(COBOL、PL/I、アセンブラなど) その他、先端技術に関するプロジェクトなど |
こちらはあくまでも例文ですが、必要な情報をしっかりと記載しているため、応募者が仕事の内容をイメージしやすくなっています。
まとめ:効果的な求人票を出してエンジニアを採用しよう
今回は、エンジニアの求人票について解説しました。
エンジニアの求人票は書き方次第で、応募者の注目を集め、採用効率を向上できる可能性があります。
エンジニアの採用を予定している企業の担当者様は、本記事を参考にして、ぜひエンジニア向けの求人票を作成してみてください。