AI面接の実用性とは?おすすめツール5選と採用成功のポイント

AI面接の実用性とは?おすすめツール5選と採用成功のポイント

オンライン面接の普及やAI技術の精度向上に伴い、AI面接やそれに伴うツールを導入する企業が増加しています。AI面接には採用業務を効率化できたり客観的に評価できたりと、多くのメリットがあります。

しかし、「実際にAIに面接を任せて本当に大丈夫?」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、

  • AI面接とは
  • AI面接を導入するメリット、デメリット
  • AI面接を成功させるポイント
  • おすすめのAI面接ツール

など、AI面接の導入を検討されている方が気になる様々な情報について、詳しくご紹介します。

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目次

AI面接とは

AI面接は、AI(人工知能)を活用して、面接を自動的に行うシステムやツールです。事前に採用要件や自社の適性データなどの情報を読み込ませた上で、AIは候補者が発言した内容や話し方を分析し、候補者の適性を見極めます。

そのため、面接においてAIツールを使うことによって、人的リソースを使わずに面接の効率化や客観的な評価が可能になるのです。

AI面接が注目されている背景

AI面接が注目される背景には、AI技術の発達が挙げられます。最近ではAIの精度が飛躍的に向上し、人間に近いレベルでの分析・評価が可能になりつつあります

実際に、採用管理システムを運営するThinkings株式会社が行った「採用・就活とAI」に関する調査によると、回答者の82%が「AIの活用で採用の質が高まった」と回答しています。

そして、このような「実際に導入して効果が出た」という情報を元に、これまではAI面接に懐疑的だった企業も面接にAIを導入し始めているのです。

また、オンライン面接が注目されている背景として、AI面接では人的リソースに縛られないため、候補者が場所や時間に縛られず選考を受けられるという特徴があります。それによって候補者と面接官が共にスケジュールの調整をする手間が省けるということもAI面接が注目されている理由の一つです。

さらに、売り手市場が続き採用の難易度が高まっている今、多くの候補者を集めて選考を進めるためには、面接だけでなく説明会やスカウトにもリソースを割く必要があります。こうした課題への解決策として、AI面接が広まりつつあります。

AI面接を導入している企業

AI面接を導入している企業は、主に大手企業がメインでした。日本航空株式会社(JAL)、ユニリーバ・ジャパン、日本IBMなどは、早期にAI面接を取り入れた代表的な企業です。

また、上記のような企業の口コミや評判が広がり、最近では中小企業でも面接にAIを活用する事例が増えています。

とくに、人材の確保が急務となっているサービス業では、AI面接を導入する企業が増えています。たとえば、吉野家やローソンなどは、AI面接を取り入れることで求職者との接点を増やしており、AIの活用によってリソースが限られている企業でも効率的に採用活動を行えるようになってきていることがわかります。
参考:吉野家の関東エリアでのアルバイト採用においてAI面接サービスを導入開始

さらに、最近では派遣会社のUTグループもAI面接の導入を始めるなど、業種や企業規模に関係なく導入が進んでいます。このように、今後さらに多くの企業がAI面接を取り入れることが予想されます。

新卒採用において3割弱がAI面接を経験

株式会社リクルートマネジメントソリューションズの「日本の新卒採用選考プロセスにおける採用CX調査」によると、調査対象全体の約3割がAI面接を経験していることが明らかになりました。

AI面接は、企業にとっては選考の効率化やコスト削減が期待できる一方、候補者にとっても、自分の都合の良い場所で面接を受けられたり、面接官の感情や偏見に影響されることなく能力や適性を客観的に評価してもらえるといったメリットがあります。

このようなメリットが広く認識されることで、AI面接は候補者にとってますます親しみやすくなり、今後さらに普及していくことが予想されます。

AI面接を導入するメリット

ここでは、AI面接を導入するメリットを4つご紹介します。

① 採用業務を効率化できる

AI面接を導入する最大のメリットは、採用業務の効率化です。

 従来の面接では、面接官のスケジュール調整や面接後のレポート作成、候補者へのフィードバックやフォローメールなど、ひとまとめに面接業務と言っても様々な工程があり、膨大な時間とリソースが必要でした。しかし、AIを活用してこれらのほとんどを自動化することで、面接に関する負担を大幅に軽減することができます。

その結果、コンテンツの企画や内定者フォローなど、面接以外の重要な業務により多くの時間を充てることができます。このように、AI面接を導入することで、採用業務全体の効率や生産性を向上させることができるのです。

② 候補者を客観的に評価できる

AI面接の大きなメリットの2つ目は、候補者を客観的に評価できる点です。

人間が面接を行うと、無意識のうちに主観が評価に影響を与えてしまうことがあります。しかし、AIは事前に設定された評価基準に基づいて応募者を分析するため、どの候補者に対しても一貫しつつ公平な評価が可能となります。

③ 候補者の負担を減らせる

AI面接のもう一つのメリットは、候補者側の負担を減らせることで、そもそもの母集団数を広げたり、選考中の離脱を減らして歩留を高められます。

これまでの面接では、面接や試験など複数の選考に参加する必要があり、候補者にとっての負担は非常に大きいものでした。しかし、AI面接では場所や時間を気にせずに自分の都合に合わせて選考を受けることができるため、応募者の負担が軽減され、離脱防止につながります。

さらに、AI面接は人間相手の面接よりも無駄な圧迫感を感じることが少なく、選考参加へのハードルが下がります。その結果、応募数が増える可能性があります。

このように、AI面接を導入することで、候補者の負担を心身ともに減らして離脱率を抑える効果が期待できます。

④ 採用コストを削減できる

AI面接の導入は、採用コストの削減にもつながります

一見、AIツールの導入によって追加でコストがかかってしまうように感じますが、AIによって省略される業務にかかっていた費用と照らし合わせると、結果的にコストは削減できるのです。

例えば、一般的な面接では、面接官やその他業務の対応者の人件費に加え、貸オフィスや外部の会議室を利用する場合は移動費や会場費などさまざまな費用が発生していました。しかし、AI面接を導入することで、これらのコストをほぼ削減できます。

さらに、AI面接を最初の選考ステップとして活用することで、客観的に見て自社にマッチする人材を絞り込めるため、面接回数を抑えられたり、採用後のミスマッチ・退職の場合における採用業務の再開なども防ぐことができます。

このように、AI面接を導入することで、採用にかかるコストを全体的に削減することができるのです。

AI面接を導入するデメリット

AI面接を導入する際には、メリットだけでなくデメリットにも十分に配慮する必要があります。ここでは、AI面接を導入するデメリットを3点ご紹介します。

① 優秀人材を見逃す可能性がある

AI面接を導入するデメリットの一つは、優秀な人材を見逃す可能性がある点です。AI面接は事前に設定された評価基準に基づいて応募者を分析しますが、これには限界があり、ポテンシャル採用など、柔軟な判断が求められる場面で誤った評価を下す可能性があります。

とくに、AIには応募者の人柄や柔軟な対応力、チームとの協調性など、履歴書やスキルシートに表れない潜在的な才能や意欲を評価するのが難しいという欠点があります。

そのため、AI面接だけに頼ることが最良の選択とは言えない場合もあるのです。

② カルチャーマッチの判断能力が弱い

AI面接のもう一つのデメリットは、カルチャーマッチの判断能力が弱い点です

企業にとって、「応募者が自社の文化や価値観に合うかどうか」は非常に重要な要素ですが、AIはこのような「感覚的な」部分を評価するのが苦手とされています。AI面接は主に応募者のスキルや経験、適性を基にした評価においては優れていますが、企業文化やチームとの相性を判断するには、やはり人間的な判断力が欠かせません。

したがって、カルチャーマッチを判断する際には、AIはあくまで補完的なツールとして活用するのがよいでしょう。

③ 導入までのハードルが高い

AI面接のもう一つのデメリットは、導入のハードルが高い点です

多くのAI面接システムの導入には初期費用が必要であり、加えてシステムの選定やカスタマイズ、従業員へのトレーニングなど、多くの準備が求められます。そのため、実際に面接において運用を開始するまでに時間がかかることがあります。

さらに、AI技術は急速に進化しているため、導入後のシステムの更新やメンテナンスが定期的に必要になることがあります。このように、AIツールの導入には一定の時間とリソースが必要となるため、企業によってはハードルが高く感じられることがあります。

AI面接を成功させるポイント

様々なメリットがあるAI面接ですが、その効果を最大限に発揮するにはいくつかのコツがあります。ここでは、AI面接を成功させるためのポイントを4つご紹介します。

①AIと人間の両方で面接を進める

AI面接を成功させるためのポイントの一つ目は、AIと人間の両方で面接を進めることです。

AI面接は多くのメリットがありますが、面接のすべてをAIに任せるのではなく人間の面接官と並行して活用することで、質と効率のバランスが取れた選考が可能になります。

先述のとおり、AIは応募者のスキルや適性を客観的に評価するのに優れていますが、「企業文化にマッチした人材かどうか」など、人間的な要素を評価するには限界があります。そこで、AI面接で得られた結果をもとに、人間の面接官が最終的な判断を行うことで、より精度の高い選考ができます。

AIと人間、それぞれの強みと弱みをしっかりと理解することで、双方のメリットを最大限に活かし、優れた候補者を見極めることができます。

② 明確な人材戦略を立てる

AI面接を最大限に活用するためには、自社の人材戦略を粒度高く設定しておくことが重要です。

具体的には、どのようなスキルや特性を持つ人材が必要なのか、どのポジションにAI面接を導入するか、また、面接の各段階で何を重視するかなどを具体的に決めておくことが、成功のカギとなります。

人材戦略をしっかりと立てることで、AI面接の精度がさらに向上し、企業のニーズに合った適切な人材を見極めやすくなります。

③ データの偏りを適宜チェックする

AI面接の精度を保つためには、使用するデータに偏りがないかを定期的にチェックすることが重要です。

AIは過去のデータに基づいて学習するため、もしそのデータが特定の背景や特性に偏っていると、評価が不公平になったり、特定のグループを不利に扱ったりするリスクがあります。たとえば、過去の採用データが男性中心であった場合、AIが女性の応募者を過小評価してしまうといったケースも多く見られます。

これを防ぐためには、さまざまな背景を持つ候補者を反映したデータを使うなど、データを定期的に見直すことが大切です。

④ 候補者からの印象も意識する

AI面接の導入においては、候補者からの印象も重要です。

AI面接は公平性が高いと評価される一方で、候補者が冷たさや機械的な印象を抱くことがあります。また、AIは感情を読み取ることができないため、誠実さに欠けると感じる応募者も少なくありません。

こうした印象を払拭するためには、事前にAI面接の仕組みや目的についての説明をしっかり行うなど、候補者に安心感を与えることが大切です。

AIの導入はあくまで選考プロセスの一部であるという認識を持ち、人間らしい配慮を忘れないようにしましょう。

おすすめのAI面接ツール5選

この章では、おすすめのAI面接ツールを5つご紹介します。

① SHaiN|株式会社タレントアンドアセスメント

最初にご紹介するのは、株式会社タレントアンドアセスメントが運営する「SHaiN」です。

すでに600社以上の企業が導入しており、科学的理論に基づいた「戦略採用メソッド」による公正な評価が高く評価されています。また、SHaiNは候補者の特徴に合わせた質問や動機付けを行う機能もついているため、内定辞退を減らす効果が期待できます。

また、完全従量課金制を採用しているため、導入コストを抑えたい企業にもおすすめです。

② 面談支援AIサービス|株式会社日立ソリューションズ

次にご紹介するのは、株式会社日立ソリューションズの「面談支援AIサービス」です。

このサービスは、日立独自開発のAIエンジンを使用し、ベテラン面談者の「人を見抜く力」をAIモデル化できるのが特徴です。また、回答内容だけでなく、表情、視線、まばたき、心拍数なども総合的に判断し、候補者の本音を引き出す工夫がされているのも強みです。

さらに、アバターによる「セルフ面談」と人間による「対面面談」を組み合わせることができるので、より精度の高い面接が可能になります。

③ AI面接官|株式会社VARIETAS

AI面接官」は、株式会社VARIETASが提供するAI面接サービスです。

このサービスでは、社会人基礎力や志望動機など約16の評価項目を15分でレポート化し、候補者のポテンシャルや実力を公平に評価します。満足度が下がってしまうことも多いAI面接においても、学生満足度が95%と高く、求職者にしっかり向き合う姿勢が評価されています。

また、個々の求職者に合わせたフィードバックレポートを作成することで、口コミの改善や選考に進む求職者の増加を図っています。

④ GROW360|Institution for a Global Society株式会社

次に紹介するのは、Institution for a Global Society株式会社が運営する「GROW360」です。

このツールの特徴は、独自開発の「人的資本ファクターモデル」を基に、従業員が持つべき能力を360度で設計・測定できる点にあります。これにより、企業の成長に貢献する人材を定量的に判断することが可能になります。

客観性や精確性の高さに定評があり、就活人気企業上位30社のうち12社に導入されている実績があります。

⑤ HireVue|株式会社日立システムズ

HireVue」は、株式会社日立システムズが扱うアメリカ発のAIデジタル面接ツールで、世界中で広く導入されています。40ヶ国語以上に対応しており、導入企業はなんと全世界で1,150社を超えています。

このツールに搭載されたAIはプロの面接官の評価基準を基にしており、単なる「印象」ではなく、回答内容の中の具体的な行動に基づいて候補者の「実力」を定量的に評価してくれます。

また、オンデマンドとライブという2つの面接スタイルに対応しているため、企業や求職者のニーズに応じた柔軟な選考が可能です。

まとめ

これまでご紹介したとおり、採用活動の効率化やコスト削減、選考の客観性向上など、AI面接には多くのメリットがあります。

しかし、AI特有の弱点もあるため、効果的に活用するにはコツが必要です。自社に合った方法でAI面接を導入することで、初めてその効果を最大限に引き出せます。

AI面接にご興味がある方は、ぜひ弊社までご連絡ください。貴社に最適なサポートをご提案させていただきます。

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この記事の監修者

井上愛海のアバター 井上愛海 株式会社ミギナナメウエ 執行役員

2022年9月東京大学大学院在籍中に株式会社ミギナナメウエの執行役員に就任。
即戦力RPO事業の事業部長を担い、これまでに150社以上の採用支援に携わる。
【以下実績】
・シリーズBのスタートアップ企業の20名のエンジニア組織を40名まで拡大
・CTO、PM、メンバークラスを採用しゼロからのエンジニア組織を立ち上げに成功

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