中途採用のメリット・デメリットを紹介!第二新卒や新卒との違いとは?

労働力不足による売り手市場が続く中、戦略的に中途採用を行う企業が増えています。この記事をご覧になっている方の中には、「自社は中途採用を始めるべきなのか?」と悩んでいる担当者も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、

  • 中途採用のメリット、デメリット
  • 新卒や第二新卒との違い
  • 中途採用を成功させるポイント

などをご紹介しますので、中途採用を検討する際にぜひご活用ください。

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目次

中途採用とは?

そもそも中途採用とは、新卒以外の人材をターゲットにした採用活動のことです。

終身雇用が当たり前だった時代は、中途採用は主に即戦力急な欠員に対応するための臨時手段として用いられてきました。しかし、人材の流動化が加速する現代では、多くの企業が中途採用を一般的な人材獲得戦略の1つとして捉えています

中途採用の中には、長期に渡る職務経験者だけでなく、第二新卒、既卒などの即戦力ではない人材も含まれており、スキルや経験、年齢層などが幅広いことが特徴です。

中途採用と新卒採用の違い

中途採用に分類されない「新卒採用」とは、就業経験がない学生を採用する手法のことです。多くの中途採用がスキルや経験を重視する一方で、新卒採用はポテンシャルが重視されます。

以下、中途採用と新卒採用の主な特徴・メリットの比較です。

中途採用新卒採用
対象者職務経験者、第二新卒、既卒卒業予定の学生
選考時期不定期(必要に応じて随時)一括採用
選考期間10日間~3ヵ月ほど数ヵ月~1年ほど
入社時期不定期(必要に応じて随時)4月・10月
評価軸スキルや経験重視ポテンシャル重視
目的・欠員への対応
・スペシャリストの採用
・事業拡大に伴う人員強化 など
・安定的な事業継続
・企業文化の継承
・ジェネラリストの育成 など

中途採用と第二新卒採用の違い

第二新卒採用とは、中途採用の中でも「新卒入社後1~3年の人材」を対象とした採用活動を指します。25歳前後が多く、キャリアは浅いものの、一通りのビジネスマナーや社会人経験があり、知識さえつければ割と早い段階で即戦力になり得るのがメリットです。

中途採用は難しい?近年の動向

株式会社マイナビ中途採用状況調査2024年版(2023年実績)によると、中途採用活動を行った企業のうち年間平均採用人数は21.8人と、調査開始以来過去最高となりました。

中途採用の今後の見通しに関しても「採用に積極的」と答えた企業は全体で91.8%にのぼりました。とくに「IT・通信・インターネット」では95.5%と最も高く、「経験者採用は積極的だが、未経験者採用は消極的」と答えた企業は54.3%でした。

この結果から、中途採用の需要は年を追うごとに拡大しており、その中でもとくにIT企業など専門職を採用する企業からの需要が高いことが伺えます。

(引用:株式会社リクルート中途採用実態調査

中途採用のニーズは年々高まっているものの、約6割の企業では「必要な人数を確保できていない」と回答しており、企業は採用において厳しい戦いを強いられていることがわかります。

この流れは今後も続くものとみられ、企業としては一刻も早く人材戦略を練る必要があるでしょう。

中途採用のメリット

それでは、中途採用で得られるメリットを具体的に見ていきましょう。

メリット①:即戦力として活用できる

中途採用は、入社後すぐに即戦力として活躍できる人材に出会えるのが最大のメリットです。募集時に求めるスキルや資格を提示し、その条件にマッチした人材を採用するので、現場に大きな負担をかけることなく、スムーズに業務に入ってもらえます。

求める人材をピンポイントで狙えるため、急に不在になったポストにも即座に対応できるのが中途採用の魅力です。

メリット②:スキルマッチを重視した採用ができる

新卒採用はポテンシャル採用がメインのため、部署配属後に「思ったほどスキルが伸びなかった」「配属先の業務がスキル的にマッチしていなかった」といった事態が起こる可能性があります。

一方中途採用では、これまで培ったスキルや知見を職務経歴書や選考で確認できるため、スキルに関するミスマッチを極力避けられるのがメリットです。

メリット③:短期間で採用できる

新卒採用の場合は約1年かけて採用活動を行いますが、中途採用は早ければ数週間、遅くとも3ヵ月ほどで採用ができるのが一般的です。短期間で採用活動を終わらせられるのは、工数や人件費などのコスト削減という面でもメリットになります。

また、募集時期や入社時期に関しても新卒採用でいう4月など、節目を待たずに調整できるため、自社の採用計画に合わせて柔軟にニーズに対応できます。

メリット④:教育コストが抑えられる

既述のとおり、中途採用は企業が求めるスキルや経験を前提として採用を行うため、スキル育成のための教育コストを抑えることができます。

また、第二新卒などの未経験人材の採用であっても、前職で社会人としてのマナーやビジネススキルの習得はすでに終えている状態のため、新卒採用で行うようなマナー研修といった基礎的な教育コストも削減することができます。

メリット⑤:社内の多様性向上に繋がる

中途人材は、これまで他社で培ってきたノウハウや価値観を持っています。さまざまなバックグラウンドを持つ社員が組織に加わることで、社内に新たなイノベーションや刺激が生まれるでしょう。

これまで自社にはなかった斬新な視点をサービスや商品の開発に活かしたり、前職で取り入れられていた組織における文化などをうまく自社でも活かしてもらうことで、多角的に企業の競争力向上にも繋がります。

中途採用のデメリット

中途採用を検討する際には、メリットだけでなくデメリットもしっかりと確認しておきましょう。

デメリット①:採用コストがかかる

多数の候補者の採用を一括で行う新卒採用に比べ、中途採用は一人当たりの採用コストが高くなる傾向があります。

▽ 求人サービスを利用した場合の相場

  • 求人サイト:20万円~/月
  • 人材紹介サービス:想定年収の約30~40%程度/1名
  • スカウト型サービス:想定年収の15~20%程度/1名

また、求める資格やスキルのレベルによっては、他社より高条件を提示しなければならないケースもあります。一般的に、給与水準も新卒採用より高いため、中途採用を行う際は予算や計画に応じて慎重に進めましょう。

デメリット②:企業文化に馴染むのに時間がかかる

さまざまな価値観が集まることで会社の多様性向上に繋がる一方、中途で入社した人材がなかなか新しい職場に馴染めないケースも散見されます。

スキル自体は申し分ない場合でも、周りとの連携がうまく取れていないと思ったとおりのパフォーマンスを出せません。その結果、「会社の期待に応えられていない」と自信をなくし、最悪の場合は早期に離職してしまう可能性もあります。

即戦力を期待する中途採用ではついスキルマッチを重視してしまう傾向がありますが、カルチャーマッチにも等しく重きを置く必要があります。

デメリット③:若年層の成長を阻む可能性がある

中途採用の人数を増やしすぎると、若年層がなかなか上を目指せない状態に陥ってしまいます。その結果、若い社員はやる気を削がれ、組織全体のモチベーションが下がってしまうでしょう。

事業面だけで見れば即戦力人材の確保が期待できる中途採用は非常に大きなメリットがありますが、それだけでは社内の人材が育たず、企業自体の成長を阻む可能性さえあります。

中途採用を行う際には、既存社員の数や成長具合、年齢層といった組織のバランスを考慮し、キャリアプランのフォローも行っていきましょう。

中途採用を成功させるポイント

新卒採用と同じく、転職市場も依然として売り手市場が続いています。中途採用をうまく活用できている企業は、どのような点に注意しているのでしょうか?

ポイント①:綿密に採用計画を練る

中途採用を行う際には、採用する目的を明確にした上で入念に採用計画を練りましょう。採用計画や目的が曖昧なままでは、採用後にいまいち活躍してもらえなかったり、予想以上にコストがかかったり、そもそも採用に至らないといった事態に陥る可能性があります。

  • 総採用コストと採用単価
  • 採用人数や選考期間の設定
  • 求める人物像(ペルソナ)設計
  • 選考基準や条件の明確化
  • 社内リソースの把握と外注の検討

採用活動をスムーズに進めるために、上記の項目にはとくに留意しましょう。

ポイント②:短期間で選考を行う

転職活動中の候補者は、複数の企業の選考を受けているケースがほとんどです。候補者は早く内定が出た企業に決めてしまうことが多いため、企業側は短期間で選考を行う必要があります。

具体的には、応募から早くて10日前後、遅くとも3ヵ月以内には内定が出せるとベストです。なお、他社選考の状況についてのヒアリングも忘れずに行いましょう。

ポイント③:カルチャーマッチを重視したフォローを行う

せっかく十分なスキルを持った人材が入社したものの、企業文化へのミスマッチを理由に力を発揮してもらえないないのは、双方にとって非常にもったいないことです。

そのため、できるだけ入社後のイメージができるよう、現場社員を交えたフォロー面談などの機会を作りましょう。

なお、その際には、ポジティブな面だけでなくネガティブな面と改善の可能性も誠実に伝えることをおすすめします。

中途採用がおすすめの企業

この章では、中途採用が適している企業をご紹介します。

①:エンジニアなど専門職を採用したい企業

「専門性が高いスペシャリストを採用したいが、一から育成するリソースがない」といった企業には中途採用がおすすめです。専門職とは具体的に、エンジニアなどのIT人材や研究職、士業などが挙げられます。

ただ、それほど育成コストをかけずに即戦力となる人材の採用が期待できる一方、給与や採用コストがかかることを念頭に置きましょう

②:新卒採用の補完をしたい企業

リクルートワークス研究所(株式会社リクルート)の調査によると2025年卒の大卒求人倍率は1.75倍と年々上昇を続け、今後も企業にとっては厳しい競争が続くと予想されます。

そこで、新卒採用では採用しきれなかった人材をカバーするため、中途採用を選択する企業が増えています。中途採用の中でも第二新卒や既卒者をターゲットにすれば、新卒社員に近い形で若手層を取り込むことができるでしょう。

【番外編】中小企業には第二新卒もおすすめ

株式会社学情の調査によると、社会人経験3年以上の転職理由として「給与・年収をアップさせたい」が圧倒的に占めるものの、社会人経験3年未満の「第二新卒」の転職理由は、「もっとやりがい・達成感のある仕事がしたい」が36.2%と最多でした。

この結果から、大企業に比べて個人の裁量が大きい傾向がある中小企業は、企業規模や知名度よりも「仕事のやりがい」を重視する第二新卒と相性がよいと想定されます。任せる仕事内容や個人の成長性を適切にアピールすることで、優秀な若手人材を獲得できる可能性も高まります。

また、既述のとおり、第二新卒は一通りのビジネスマナーや社会人経験があるため、新卒より予算をかけずに若手を採用できるのも中小企業にとって大きなメリットです。

中途採用の成功事例

ここでは、実際に中途採用で実績を上げている企業を3社ご紹介します。中途採用を検討する際は、ぜひ参考にしてください。

株式会社Ui2

「特定のECパッケージに依存しない」ECシステム構築事業を展開する株式会社Ui2

以前はエージェントのみの集客でしたが、昨今の売り手市場で限界を感じ、コロナ以降はダイレクトリクルーティングでの採用活動を開始しました。スカウトのタイトルや内容に工夫を加えることで、候補者に興味を持ってもらえる回数が増えたそうです。また、Geeklyを通じ、今まで行っていなかったカジュアル面談も実施しました。

その結果、応募者数は3〜4倍に増え、システムエンジニアやプロジェクトマネージャーなど、6人の採用に成功しています。

▶︎株式会社Ui2の採用事例動画はコチラ

BABYJOB株式会社

BABYJOB株式会社は、おむつのサブスクなど子育てサポート事業を手掛けるスタートアップ企業です。

カルチャーマッチした人材になかなか出会えないという課題を抱える中、待遇や条件のような目に見える魅力ではなく、「自分たちのビジネスにどんな意義があるのか」というビジョンを積極的に伝えていきました。

その結果、Wantedlyを通してエンジニア2名、マーケター2名、セールス2名の採用に成功。その中でも部長級が1名、課長級が2名と、高レベルな人材を獲得できています。

▶︎BABYJOB株式会社の採用事例記事はコチラ

株式会社Helical Fusion(ヘリカルフュージョン)

「磁場閉じ込め方式」という日本初の方法で、核融合エネルギー開発を行う株式会社Helical Fusion

当初はリファラル採用のみでしたが、会社が拡大していく中で、とくにビジネスサイドの職種の採用手法を広げていきました。

2023年には、わずか2か月という短期間で「部材調達」「バックオフィス」「研究開発」「知財担当」と4職種の採用を実現しています。

採用活動と同時に学生のインターン募集も積極的に行い、組織一丸となり核融合エネルギーの商業化を目指しています。

▶︎株式会社Helical Fusionの採用事例記事はコチラ

まとめ:中途採用を成功させるには

これまで紹介したように、中途採用は即戦力が得られるのはもちろん、これまでなかった新たなノウハウを獲得できたり臨機応変に採用計画を練られたりと、さまざまなメリットがあります。

一方、新卒採用と比較し、採用コストがかかったり、企業文化へのミスマッチが起こりやすいのも事実です。

中途採用を検討する際には、そのメリットやデメリットをじっくりと精査し、綿密な計画のもと実行に移していく必要があるでしょう。

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この記事の監修者

井上愛海のアバター 井上愛海 株式会社ミギナナメウエ 執行役員

2022年9月東京大学大学院在籍中に株式会社ミギナナメウエの執行役員に就任。
即戦力RPO事業の事業部長を担い、これまでに150社以上の採用支援に携わる。
【以下実績】
・シリーズBのスタートアップ企業の20名のエンジニア組織を40名まで拡大
・CTO、PM、メンバークラスを採用しゼロからのエンジニア組織を立ち上げに成功

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