Indeed PLUS(インディードプラス)とは?メリットや利用料金、Indeedとの違いを徹底解説

2024年1月、Indeed Japan株式会社が新たにリリースしたサービス「Indeed PLUS(インディードプラス)」。採用担当者の中には、「最近よく聞くけどIndeed PLUSっていったい何?」「Indeedとの違いがわからない」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、

  • IndeedとIndeed PLUSの違い
  • Indeed PLUSの料金体系・プラン
  • Indeed PLUSを利用するメリット、デメリット
  • Indeed PLUSと連携しているATS、代理店

についてご紹介します。ぜひ、採用活動の参考にしてみてください。

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目次

Indeed PLUS(インディードプラス)とは

まずはIndeed PLUS(インディードプラス)のサービス概要について解説していきます。

Indeed PLUS(インディードプラス)の概要

Indeed PLUS(インディードプラス)とは、株式会社リクルートを親会社に持つIndeed Japan株式会社が運営する「人材採用のための求人配信プラットフォーム」です。

Indeed PLUS(インディードプラス)のサービスページ

具体的には、Indeedに掲載した求人が「リクナビNEXT」や「タウンワーク」といった連携求人サイトに自動掲載されることにより、これまで出会えなかった多様な求職者にリーチできるようになるサービスです。

また、連携している求人サイトのデータはすべてIndeed上の画面で一括管理できるため、従来のような「求人サイトごとにアクセスしてデータ分析をする」といった手間を省くことができ、採用活動の効率化ができるようになります。

Indeed PLUS(インディードプラス)とIndeedの違い

Indeedとは、Indeedに直接掲載された求人情報に加え、企業の採用サイトや求人メディアなどWeb上のさまざまな求人情報を集めた「求人に特化した検索エンジン」です。世界No.1の求人検索エンジンとして知られ、国内の月間訪問数は2023年7月時点で3,700万以上にも昇ります。

これに対し、今回ご紹介する「Indeed PLUS」は、Indeedを含む複数の求人サイトに求人情報を自動掲載してくれるサービスです。

indeedplusと諸サービスとの相互関係について

Indeed PLUSを利用することで、掲載範囲が広がるのはもちろん、より効率的に自社にマッチした人材へのアプローチが可能になります。

Indeed PLUSの連携ATS

Indeed PLUSを利用する際には、「Indeedに求人を直接入稿」と「連携しているATSから求人入稿」の2つの方法があります。以下、Indeed PLUSと連携している主要なATSをまとめました。

連携ATS運営会社
ジョブオプ採用管理
株式会社リクルート
Airワーク 採用管理
Jobギア採用管理株式会社アイデム
HITO-Manager(ヒトマネージャー)パーソルホールディングス株式会社
engage(エンゲージ)エン・ジャパン株式会社

そのほかの連携ATSは、公式HPからご確認ください。

Indeed PLUS(インディードプラス)の料金体系・プラン

この章では、Indeed PLUSを利用する際に料金が発生する仕組みを解説します。

かかる費用はIndeedのスポンサー求人のみ

Indeed PLUSにかかる費用は「Indeedのスポンサー求人(有料オプション)の費用」のみで、Indeed PLUSを導入することによる初期費用や成功報酬などは発生しません

また、有料の場合に関してもIndeed上で予算設定を行うと、以下のように適切な媒体に上限予算内で自動運用してくれるので、予算以上の費用が発生してしまうリスクもありません。

■運用例
上限予算を30万円(月額)に設定

Indeed側が30万円を以下のように自動振り分け

① Indeed:15万円
② 連携求人サイトA:8万円
③ 連携求人サイトB:5万円
④ 連携求人サイトC:2万円

indeedの自動運用の仕組みについて

求人がクリックされた分だけ費用がかかるクリック課金型

Indeedに課金をすると「スポンサー求人(有料オプション)」というIndeed内の有料広告を使用することができます。クリック課金型とは、求職者が各連携求人サイトで求人をクリックしたタイミングで費用が発生する仕組みです。

<クリック課金型の計算式>
クリック単価×クリックされた数=費用

例:クリック単価200円×クリック数500回=100,000円

クリック課金型では求職者が求人をクリックしてはじめて料金が発生するため、費用に対する納得感や応募に対しての費用対効果も高いのがポイントです。

クリック単価は常に変動

Indeedのクリック課金型において、クリック単価はAIによって自動調節されるため、常に変動しています。クリック単価は業種や採用エリアによって異なりますが、一般的な相場は100~300円程度です。

地方での新卒採用や、IT業界におけるレイヤーの高いポジションのエンジニアの採用など、採用難易度が高い求人はクリック単価が高くなり、人気の求人など採用難易度が低ければクリック単価が低くなるという仕組みです。

企業に合わせた予算設定

前述した通り、Indeedでは採用目標や採用予算に合わせて予算設定ができます。

予算を設定しておくことで、課金額が上限に達した時点で求人の掲載がストップするため、「想定以上のクリック数で、知らぬ間に予算を超えてしまった」という心配がありません。また、費用が上限に達していない場合でも、採用が決まればその場で求人の掲載を停止できるので、必要最低限のコストで採用活動が行えるのも大きなメリットです。

スポンサー求人(有料オプション)を利用すると何が変わる?

スポンサー求人(有料オプション)を利用することで、求人情報が表示される回数が増え、より多くの求職者にリーチできるようになります。また、スポンサー求人枠に掲載されることで、より早いタイミングで求職者の目に触れるため、急募や早期に人材を確保したい企業にとってはおすすめです。

さらに、スポンサー求人を利用することで、パフォーマンスレポートや自動入札ツール、「注目の企業」機能など、有料掲載限定のツールも利用できるので、採用活動の効率化やブランディングの強化にも役立ちます。

Indeed PLUS(インディードプラス)のメリット

Indeed PLUSを活用するメリットを具体的に見ていきましょう。

① 一度で求人サイトの約7割の人材にアプローチ

Indeed plusで連携されている求人サイト一覧

従来の求人サイトでは、掲載された求人はそのサイトのみに掲載されるのが一般的でした。

一方、Indeed PLUSを利用すれば、複数の連携サイトに求人が自動掲載され、一度の求人投稿で国内主要求人サイト利用者の約7割に求人情報を届けることができます。これにより、これまでリーチできなかった潜在層含め、幅広いターゲットへのアプローチが可能になります。

2024年10月時点では、以下のように主に株式会社リクルートが運営する媒体への連携がメインですが、今後はリクルート社以外の求人サイトも続々と追加されていく予定です。

参考:求人配信プラットフォーム「Indeed PLUS」、2024年10月より、最大10の求人サイトへの求人情報配信が可能に

② 媒体を跨いだ一元管理が可能

Indeed PLUSの連携求人サイトは、求人票や応募書類のフォーマットがすべて統一されています。1つの求人を投稿すれば複数のサイトに自動掲載されるので、サイトごとに求人を作成する手間を省けます。また、どの求人サイトからの応募でも共通のフォーマットで応募書類が届くため、応募者の比較がしやすいのもメリットです。

さらに、各サイトのパフォーマンスはIndeed管理画面で一括管理できるため、サイトごとのアクセスやデータ分析の必要がありません。データに基づいた意思決定がスピーディーに行えるので、より効率的に採用活動を進めやすくなります。

③ AIによって最適な求人サイトに自動掲載

Indeedが行った「企業の採用活動および求職者の仕事探しにおける課題調査」では、回答した企業の7割以上が「自社にあった人材からの応募が少ない」と感じる一方で、求職者の9割以上が「自分に合った仕事の見落としがあるのではないか」と不安に感じており、企業と求職者の双方がマッチングに関して課題を感じている現実が浮き彫りになっています。

Indeed PLUSはこのような課題を解決するために開発された背景があり、Indeedが15年以上にわたって培ってきたマッチングテクノロジー(AI)によって、求人にマッチしたサイトが自動で選定されます。Indeed PLUSを利用することによって、これまでリーチできなかった転職潜在層含め、より自社の採用条件に合った人材へアプローチができるのです。

Indeed PLUS(インディードプラス)の始め方

既述のとおり、Indeed PLUSを始める際は「Indeedに直接求人を投稿する」もしくは「Indeed PLUSの連携ATSから投稿する」の2つの方法があります。

Indeed PLUS(インディードプラス)の利用を開始する3ステップ

IndeedもしくはIndeed PLUSの連携ATSで、以下の設定を行いましょう。

  • 自社アカウントの作成
  • 企業情報と求人情報の作成・投稿
  • 予算設定・スポンサー求人(有料オプション)の開始

スポンサー求人(有料オプション)の設定を行った上でIndeed PLUSの利用条件を満たしていると判断されれば自動的にIndeed PLUSが開始されるので、特別な申し込み手続きなどは必要ありません。

Indeed PLUS(インディードプラス)は代理店からも導入可能

Indeed PLUSは、Indeedの代理店からも導入することができます。代理店を通して導入することで以下のようなサポートが受けられます。採用のリソースが不足している企業でもIndeed PLUSを最大限に活用でき、採用活動の負担も減らせます。

【サポート例】

  • 求人原稿の代筆
  • 予算の管理
  • Indeed PLUS活用におけるコンサルティング
  • データ検証

代理店は公式HPから確認できますので、詳しいサポート内容を知りたい方はご覧ください。

Indeed PLUS(インディードプラス)はこんな企業におすすめ

これまでご紹介したIndeed PLUSの特徴やメリットを踏まえ、以下のような採用課題を持つ企業におすすめします。

  • 自社に合った求人サイト・採用媒体がわからない
  • 採用媒体ごとのデータ管理や求人作成などの作業が追いついていない
  • なるべくコストをかけずに求人の露出を増やしたい
  • コストを細かく管理しながら採用活動を進めたい

Indeed PLUS(インディードプラス)の効果を最大限にするポイント

① 1つの求人に複数の職種を掲載しない

Indeed PLUSはAIによって掲載先の求人サイトが選別されますが、その際には「職種」が重要な判断要素になります。つまり、1つの求人に複数の職種が掲載されているとAIが適切なサイトを判別できず、Indeed PLUSの拡散機能を最大限に活用できない可能性があるのです。

自社の求人にマッチしたサイトをできるだけ精度高く選別してもらえるよう、「1求人1職種」を原則としましょう。

② トップページで他社との差別化を図る

Indeed PLUSはクリック課金型なので、採用要件にマッチした人材からのクリック率を高めること(ターゲット外の人からのクリックを減らすこと)で、コストを抑えた効率的な採用活動が可能になります。

多くの求職者は、パッと目に入るトップページから「自分に合っていそうか」「どんな雰囲気の会社なのか」といったさまざまな情報を無意識的に受け取っています。そのため、ターゲットである人材の転職ニーズを細分化し、心を打つような画像やキャッチコピーを考え、自社ならではのカラーを出す工夫が必要となるでしょう。

③ 自社サイトを充実させておく

株式会社リクルート(旧:株式会社リクルートジョブズ)の企業HPに関する調査によると、求人メディア利用者のうち約8割が「応募時の安心材料」として企業のHPを閲覧していることがわかっています。

このような傾向から、Indeed PLUSを通じて自社を知る人も、多くは求人サイトの情報とあわせて企業サイトを訪問しているという流れが想像できます。「企業HPが充実しているかどうか」はその後の応募意欲を左右する大きな要素でもあるので、せっかく出会えた人材を取りこぼすことがないよう、先回りして企業HPを整えておきましょう

Indeed PLUS連携ATSの中には「Airワーク 採用管理」など簡単に採用HPを作れるものもありますので、ぜひチェックしてみてください。

Indeed PLUS(インディードプラス)のデメリット

Indeed PLUSはこれまでなかった斬新なサービスゆえに、企業によっては不便に感じるポイントもあるかもしれません。利用の際には、メリットとあわせて以下の点も考慮に入れましょう。

① 掲載先の指定ができない

Indeed PLUSでは、AIが内容を判断して、求人を複数のメディアに自動で掲載します。そのため、掲載先を企業側で選ぶことはできません。

一見便利に思える機能ですが、これまで特定のメディアで成果を上げてきた企業にとっては、AIによる最適化がうまくなされず、結果的にコストが無駄になってしまう可能性もあります。

したがって、媒体ごとの特性を活かして採用活動を進めたい企業や採用ターゲットに合ったメディアを選びたい企業は、Indeed PLUSではなく、メディアを指定して運用するのがおすすめです。

② 利用条件を満たしていないと掲載されない

Indeed PLUSで求人を配信するには、以下の掲載基準を満たすことが前提となります。

【Indeed PLUSの利用条件】
・indeed直接投稿のスポンサー求人(有料掲載求人)
・日本国内の求人
・雇用形態
 -正社員、アルバイト・パート、派遣社員、契約社員
・indeed PLUSの掲載基準を満たしている
 -企業情報の入力必須
 -求人票が「求人票作成ガイド」に沿って作成されている(全項目の記入を推奨)
 -その他、indeedの利用規約求人掲載基準、ポリシーに則っている

Indeed側で個別にチェックが行われるわけではないため、条件をきちんと満たしているかどうかは自社でしっかり確認する必要があります。不備があったり条件をクリアしていなかったりすると求人が掲載されないこともあるため、事前にガイドラインを確認してから求人を作成する必要があります。

③ クリック単価の調整が難しい

Indeed PLUSでは、クリック単価が求人票の内容や日によって変動します。そのため、応募数に応じてクリック単価が高騰する可能性があり、単価の予測が難しいという側面があります。

先述のとおり採用予算に合わせた設定は可能ですが、コストを一定に保ちたい企業や、安定したコストで採用活動を行いたい企業にとっては、この点がネックとなる可能性があります。

Indeed PLUS(インディードプラス)導入事例

公式HPより、Indeed PLUSの活用事例をご紹介します。

ロードリサーチ株式会社| 応募単価を1/4にコストダウン

高速道路の規制や誘導警備に関する事業を行うロードリサーチ株式会社

首都高速道路のインフラ設備の点検や補修工事など事業の需要が高まる一方で、慢性的な人材不足に頭を抱えていました。地域密着型の採用活動を展開していく中で、地元での認知度を上げるべくIndeed PLUSの活用を始めたそうです。

導入後は、複数の連携求人サイトを通じて警備業に関心のある層へ効率的に求人情報を届けられるようになり、応募獲得までのスピードが劇的に早くなりました。応募単価もたった3ヵ月で13,636円から3,226円にまで下がり、約1/4にまでコストダウンできたそうです。

株式会社東流社|2週間で営業職2名の地方採用に成功

株式会社東流社は、東北を中心にさまざまなエリアでトイレタリーや生活雑貨などの卸売事業を行っています。以前は求人サイトへの掲載を行っていましたが、地方在住の登録者が非常に少なく、なかなか応募に結びつかない状況が続いていました。

そのような中、初期投資を抑えられるクリック課金型に興味を持ち、Indeed PLUSを開始。導入後は、Indeedの営業担当者からの提案を参考にしながら求人の質を高め、費用を抑えつつ十分な母集団が確保できるようになりました。

具体的な成果としては、掲載からわずか2週間で札幌営業所の営業職2名を採用でき、さらに採用コストも1/3まで下がったそうです。

株式会社ラックランド|応募数が1.4倍に

店舗や商業施設などの内装や設備工事を中心に事業を展開する株式会社ラックランド

当初は人材紹介エージェントを利用していましたが、多様化するニーズに対応すべく職種を細分化していくにつれ、採用コストが大幅に跳ね上がってしまったそうです。そのような状況を打破すべく、ポジションごとに戦略的に採用活動を進める方針を決め、人材紹介エージェントとIndeed PLUSの併用を始めました。

最初に手ごたえを感じたのは、地方都市での採用でした。ほかの求人サイトでは反応が薄かった新潟や広島、仙台、郡山など地方拠点ですが、Indeed PLUSを利用することで求人票の表示回数とともに応募数が1.4倍ほどに増加していきました。費用に関しても、以前は年間1億円かけていた採用予算が、なんと2500万円ほどにコストダウンできたそうです。

株式会社ジンズ|応募単価が前年比で5割以上削減

株式会社ジンズは、低価格とデザイン性、機能性の高さで知られるアイウエアブランドで、国内に約500店舗を展開しています。

当初の課題として、新たに地域に出店する際に「どの求人媒体にどれだけ予算を割くべきか」を検討するために多くのリソースを費やしており、また、全ての出店エリアで求める人材を確保することにも苦労していたそうです。

Indeed PLUSを導入した後は、求人内容にジンズの価値観を反映させる工夫を施したほか、AIによる自動掲載を活用して採用活動の効率化を進めました。その結果、応募数は4倍に増加し、前年同期比で応募単価が5割以上の削減に成功。さらに、ジンズに共感を持つ社員が増えているそうです。

まとめ

これまでご紹介したとおり、Indeed PLUSはこれまで出会えなかった多様な人材に出会えるだけでなく、コスト面でも安心感を得られる満足度の高いサービスです。

<Indeed PLUSの特徴まとめ>

  • 1度の求人掲載で求人サイト利用者の最大約7割にリーチできる
  • 媒体を跨いだ一元管理ができる
  • AIによって最適な求人サイトに自動掲載してくれる
  • クリック課金型

「自社はIndeedで採用できる?」「現在活用しているけど、なかなか採用ができない…」など、Indeed採用において悩まれている方は、ぜひ弊社までお問い合わせください。

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この記事の監修者

井上愛海のアバター 井上愛海 株式会社ミギナナメウエ 執行役員

2022年9月東京大学大学院在籍中に株式会社ミギナナメウエの執行役員に就任。
即戦力RPO事業の事業部長を担い、これまでに150社以上の採用支援に携わる。
【以下実績】
・シリーズBのスタートアップ企業の20名のエンジニア組織を40名まで拡大
・CTO、PM、メンバークラスを採用しゼロからのエンジニア組織を立ち上げに成功

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